JICA海外協力隊の世界日記

TANZANIA SAFARI

5.食品加工講習会

こんにちは。ダルエスサラームはだんだん暑くなってきました。涼しい日本がちょっとうらやましいです。
今日は私の職場で実施している食品加工講習会について書きたいと思います。
 
私の所属する職場は、中小企業や個人事業主を支援する仕事をしています。個人で起業したいという人に一番人気があるのが、食品加工の講習会です。ほぼ毎月実施していますが、毎回20~50人が参加し、常に数十人の順番待ち。
パン・ケーキ・ワイン・ピクルス・ピーナッツバター・トマトソース・スパイスミックスetc.の作り方の実習のほか、食品衛生・会計・コミュニケーションなどの講習もあります。
1週間のコースですが、かなり盛りだくさんな内容です。スワヒリ語での授業のため、私はまだほとんど理解できないのですが…。

生徒たちはダルエスサラーム全域から集まってきます。
女性と男性の割合は8:2くらいで、年齢層は様々です。
 
この講習会、生徒たちは結構な額の講習料を払って参加しています。
(ローカルの昼ご飯だと、50回ぐらい食べられます。)
この話をタンザニアのほかの地域や、ほかの国の隊員にすると、びっくりされます。無料かお金を払って講習に来てもらうらしいのです。何が違うのでしょうか?
 
講習を受けに来る生徒たちを含め、うちの職場を訪問する人々は、とても起業精神が旺盛です。私が時々お菓子を作って持っていくと、なぜこれでビジネスと始めないの?と不思議がられます。売れるようなレベルじゃないんですが…。
ただ、一方で、実際にタンザニア人のビジネスを見ると、同じものを同じ値段で売っているのが気になります。あまり競争意識はないのかもしれません。特徴や付加価値をつけて値段を変えれば儲かるのでは…?と思いますが、その辺りはまたいろいろな人に聞いてみたいと思っています。
 
それと少し残念なのが、食べ物に関してとても保守的なこと。講習会の中で何回かアンパンを教えてみましたが、おいしいけど自分では作らないかなという反応でした。残りの期間で、タンザニア人にも受け入れてもらえる食べ物を紹介するのが一つの目標になりました。

写真1:ケーキのデコレーション中。粉砂糖で細工します。

写真2:アンパン作成中。パンの中に何か入れるというのが珍しいようで、苦戦してました。

写真3:作った製品はパッケージングしてみんなで分けます。

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