JICA海外協力隊の世界日記

全身サモア

サモアですごす「母の日」

つい先日、日本はゴールデンウィークでいいなぁと思っていたのに、気がついたら5月も下旬にさしかかっていました。1-2ヶ月に一度は祝日があり、仕事が進まなくなるサモアですが、5月は「母の日」がありました。サモアでは、「Aso Sa o Tina(お母さんの日曜日)」と呼ばれています。日本の母の日はアメリカ由来らしいですが、サモアはどこの国の影響を受けているんでしょうか(今度聞いてみよう)

「母の日」に合わせ、10日(木)にはMWCSD(女性省)主催で、Fa'alelegapepe(ファアレレガぺぺ)と呼ばれるイベントがありました。朝6時開始で、それぞれの村から来た女性たちが、去年編んだファインマットやシアポー(タパ)を持って行進します。みどころは、警察のマーチングバンドに合わせて自分たちの生み出したものを見せながら踊りまくるおばあちゃんたち!!写真では分からないのが残念ですが、一年に一度の晴れ舞台ということで、おばあちゃんたちのテンションは高かったです。

年間何枚のファインマットを作り出したかなど、様々な尺度で表彰式もありました。このイベントは15年くらい前から行われているとのこと。村のウィービング・コミッティに属する女性たちのやる気にもつながっているのではないでしょうか。

個人的には、サバイイのPaiaという村(首都アピアへのアクセスは結構遠い)の知り合いとこのイベントで会えたのが嬉しかったです。笑 荷物もあるので、バンを貸し切って移動しているということでした。

また、サモアでのExhibition Cultureについても考えさせられる機会になりました(展示の度に考えさせられ続けていますが)多くの人が見られるように、展示場で一定期間を設けての展示というのが少ないサモア。展示というのは、数時間で終わってしまうものが多いです。しかしモノと人を切り離した静的な展示よりも、イベント化されたある種・動的な展示(このパレードなど)の方が、その場に居合わせれば情報量が多いし、インパクトがあるなと思ったのでした。

母の日の本番は、やはり日曜日!ということで、当日は元同僚と共に、Letui(レトゥイ)という村にあるサバイイの実家(笑)へ一緒に帰省しました。祝日はみんな、それぞれの教会に行くのが一般的で「母の日」も様々な祝い方があるようですが、レトゥイの教会ではお菓子で作ったウラ(首飾り)をお母さんたちの首にかけたあと、いくつかのお母さんグループが踊りと演劇を披露してくれるというプログラムでした。場所によっては、お母さんたちへの日頃の感謝を込めて男性陣が踊りを披露するところもあるようです。

教会に行くぐらいしかすることがない…(男性陣は昼食の準備に忙しそうでしたが)ということで、朝も夕方も教会にお邪魔しましたが、各2〜3時間と非常に濃厚なプログラムでした。元同僚とそのお姉ちゃんは演劇を見ながら「つまんねー」って言ってましたが。。レトゥイの教会は、昨年末に建て替わったばかり。新しい教会で、初のマザーズディを祝うことができてとても良かったです。

写真は、お父さんのお墓の前で、元同僚のお母さんと一緒に。母の日には、おニューの典礼用プレタシ(ツーピースの正装用ドレス)を新調したりプレゼントする家が多いようです。私は今回、Tシャツをプレゼントしましたが、サモアの母へのプレゼント選びに奔走していたら、日本にいる実の母へのメッセージやなんかを忘れていました…ごめんなさい…

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