JICA海外協力隊の世界日記

手のひらのパナマ野生蘭

Peace Corps(欧米) × JICA(日本)

こんにちは。あゆみです。

今回は、アメリカ合衆国のボランティア隊員とのコラボレーション企画を報告します。

任地であるエルバジェには、わたしともう一人、アメリカ合衆国からのボランティアJackieが働いています。

Jackieは、Peace Corps の教育ボランティア隊員として、主に地元の小学校で英語の授業の改善・普及に取り組んでいます。メキシコ人の母と、エルサルバドル人の父をもつJackie は、英語はもちろんスペイン語も堪能で、町を一緒に歩いていると「ティーチェル!(英語のTeacherをスペイン語で発音すると、このように聞こえるのです)」という声がどこからともなく聞こえてくるほど、地元の子供たちに人気の英語の先生です。

“小学校だけでなく、もっと多くの人に英語を教えたい”という彼女の想いと、“APROVACAと地元の人々をもっと繋げたい”というわたしの想いから、2カ月間のエコツーリズムに特化した英語クラスをAPROVACAで開講することを決めました。また、エルバジェの観光協会、Cámara de Turismo El Valleから、クラス開講に必要な支援資金のサポートを受けることができ、この国境を越えたボランティア隊員のコラボレーション企画を実現させることができました。

観光業の盛んなエルバジェでの英語の需要はかなり高く、クラスでは日常ですぐに使えるフレーズから、エルバジェの自然や特色を説明する内容を中心としました。ダンスや音楽を使ったJackieスタイルの英語クラスは、英語への苦手意識の強いパナマ人でも楽しく参加できるような工夫がたくさん盛り込まれていました。

職種は違くとも、わたしとJackieのミッションは、エルバジェの人々に学ぶ“きっかけ”をつくること。

「こんなところにAPROVACAがあったのね」

少し奥まったところに位置するセンターですが、英語教室をきっかけに、今では観光協会の定期集会所としても機能しています。エルバジェのような小さなコミュニティーでNGOの運営を続けていくには、お金も大切ですが、何よりも、地元の人々の理解と信頼が欠かせないのです。

今日も、Jackieは小学校で、わたしはAPROVACAで、それぞれエルバジェのコミュニティーのために元気に働いています。

Ayu

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