JICA海外協力隊の世界日記

エイミー、チュニジアへ行く

チュニジアの教育システム

Bonjour! Aslema!
みなさん、こんにちは。

チュニジアでは、3ヶ月間のながーーーーーい夏休みがあと3週間で終わり、9月から新学期が始まります。

先日、生徒に「あと1か月で夏休み終わるね☆」と言ったら、
「あと27日だ。」と、くらーーーーーい顔で言われました。
私も夏休み後半はこんな感じだったなと懐かしくなりました。

さて、今日は生徒に教えてもらったチュニジアの教育システムについて紹介します!
日本や、皆さんの住んでいる国の教育システムと比べてみてください。

小学校入学前

①幼稚園(3歳~4歳)

・小学校入学に向けての基本的なことと、コーラン(イスラムの聖典)を学びます。

・小クラス制で、義務ではありません。

②5歳(小学校入学準備クラス)

・幼稚園と同様、小学校入学に向けての基本的なことと、コーランを学びます。

・義務ではありませんが、ほとんどの家庭がこのクラスに子どもを通わせています。

③Kotteb(3歳~5歳)

・昔の伝統的な教育システムで、今はほとんどありません。

小学校(6年間)

3学期制で、7教科勉強します。(歴史、地理、フランス語、英語については後述の通り)

・各学期に授業、テスト、バカンスがあります。

・フランス語は2年生から、英語は4年生から、歴史と地理は5年生または6年生から授業が始まります。

中学校(3年間)

13教科を勉強します。

・フランス語はフランス語で、英語は英語で学び、それ以外の教科はアラビア語で学びます。

・日本と同様、各学期に中間試験と期末試験があります。

高校(4年間)

・高校からは理系の教科はフランス語で学ぶようになります。

・日本と同様、各学期に中間試験と期末試験があり、中間と期末を合わせると1学期に23個のテストを受けます。

・1年次の終わりに、2年次からの分野(文系、理系、情報科学、経済・経営)を選択します。

2年次の終わりでは、より専門的な教科を選択します。
(例)2年次で理系に進んだ人は、3年次では数学に進むのか、科学に進むのか、、、を選択します。

2年次または3年次に分野変更は可能ですが、全員が対象ではありません。
(例)文系の生徒は、情報科学には変更できません。

2年次の最後に選択教科を1つ選択します。(中国語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、トルコ語、音楽、芸術など)

4年次の6月にバカロレアという高等学校教育の修了を認証する国家試験があります。バカロレアに合格しなければ、基本的には大学には進めません。

・バカロレアは毎年6月後半に1~2週間かけて行われ、結果は7月前半にSMSで各自の携帯に送られます。

・選択している分野によって受験科目は変わりますが、各教科20点満点中(*1)10点以上で合格です。6点以下は留年7~9点の場合は、後日その教科のみ追試を受けられます。(contrôleと言います。) contrôle10点を超えれば合格、10点以下の場合は留年となります。最初の試験で10点以上取り、もっと高い点数を目指したい場合もcontrôleを受けられますが、contrôle10点以下を取ってしまった場合は留年となります。

*1 政府から受験者全員に0.15点が付与されるため、実際の満点は20.15点。

大学

・バカロレア合格後は大学に進学できますが、進みたい大学の定員がオーバーしてしまった場合は、バカロレアの点数で入学者が決められます。

・大学には無料で住めるドミトリーがあり、女性は3年間、男性は2年間住むことができます。

いかがでしたか?
みなさんの国の教育システムとはちょっと(全然)違いましたか?
他の国の教育システムも気になりますね!

それではまた次回!
Au revoir! Beslema!(またね)

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