JICA海外協力隊の世界日記

モンゴル通信~今日の日をちょっと楽しく~

日本人抑留者記念館「さくら」を見る会

あまり知られてはいませんが、モンゴルにも終戦後日本兵が抑留され、捕虜として強制労働をしていました。
ここノゴンノールで岩石を採掘し、ウランバートル中心部の国の建物や広場、幹線道路の敷石として使われていました。
その建設に抑留者が労働していました。日本人抑留者が建設した建物は今も当時のまま数多く残っています。
砕石場であり、近年まで荒れ果てていた土地を、モンゴル人のウルジーさんが自費、自力で整備し、ノゴーンノール児童公園を作り、その丘の上にゲルを建て日本人抑留者博物館として資料を展示しています。
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資料館の周りには桜の木が植えられ、桜の開花時期に合わせて「桜のつどい」が行われています。
ゲル内の展示には当時の貴重な写真や、日誌などがあり、過酷な日々をうかがい知ることができました。

桜の集いには井川原大使も駆けつけ、桜の植樹にご参加いただきました。
集いに先駆けモンゴル国立教育大学の学生さんも桜の植樹にボランティアとして参加いただきました。
今年は新たに15本の桜を植樹することができました。
昨年のモンゴル草原マラソンの収益から桜の苗の費用を拠出しました。
ノゴンノールはウランバートルの中心地を見渡すことができる場所にあり、当時の抑留者の思いを想像しながらこの丘に立つと、特別な時間が流れるようでした。

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