JICA海外協力隊の世界日記

ボールが繋ぐ日本とアフリカ ~Enjoy Football~

彼らの心に残る一日になればと。

「Kamae!!」

リーダーである生徒の合図で生徒がポーズをとる。
よし、今日は一発でみんな揃った、イケる!
声も良く出てる!
そんな手応えを感じながら彼らを見守る。
そこから音楽が始まり、多少のぎこちなさを残しながらも生徒は一生懸命3分半をやり切った。
8月から練習を始めはや3ヶ月。

そう、ソーラン節である。

11月12日に私の配属先であるカカメガ更生学校に20人を超える日本人ゲストを招き、文化祭を行った。(詳細は前回のブログにて)
色んな出し物盛り沢山で賑やかな一日になったのだが、個人的に楽しみにしていたのが生徒が行うソーラン節。
なぜなら全てがゼロからのスタートだったから。

日本の音楽を知らない。
ケニアとはリズムが全然違う。
何よりケニアにはないダンス。

そんな状況からよく頑張ったなと思う。
継続して何かをやり遂げることが大の苦手な彼らだからこそ余計そう思う。

演技が終わり、日本人ゲストから大きな拍手を受けている彼らは誇らしく、カッコ良かった。
こういった小さな成功体験をこれからも彼らに積ませることが私の役目だなと感じた。

日本人からもいくつかの出し物を行った。
写真はBEGINさんの「島人の宝」を生徒に披露しているところ。

三線、ウクレレ、ギターを演奏できる隊員の生演奏。
それぞれが何かしらの特技を持ち、何かやろうと言えば必ず誰かが手を挙げる。
青年海外協力隊の真髄を見た気がした。

このパフォーマンスは生徒、スタッフ共に非常に喜んでくれた。

約6時間にも及ぶ長丁場のイベントであったが、生徒、日本人ゲスト共に楽しんでくれたようでひとまず大成功の一日だったと言える。

もちろん今回のイベントで何も出し物をしなかった生徒はたくさんいる。

今回積極的に出し物に参加した生徒は他の生徒が遊んでいる時間も練習に時間を割いてきた。
自信を持ってソーラン節を踊る生徒や、ドラマを演じる生徒を見て何か感じてくれたかな?
継続して練習するとか、頑張って何かをやるとか、そういうことに消極的な生徒を今後は巻き込めればと思う。

今回来て頂いたゲストの皆さん、この場を借りて有難うございました。
Karibu Kakamega tena!!

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