JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

さようなら " ペンション・リベ "

コスタリカ北西に位置するリベリアという都市にある私のアパートこと、通称“ペンション・リベ”は、2年間の任期満了に伴い、12月末をもって閉店することになりました。このペンションでは、宿泊の他に私の手料理による夕食や朝食などを振る舞ってきましたが、利用された皆さんには満足していただけたでしょうか?

私が勝手に作った宿泊者名簿を見ると、2016年5月の開店から 2017年12月までの 1年8カ月の間に18組、延べ31名の青年海外協力隊員やシニア海外ボランティアが利用してくれました。男女別の内訳をみると、男性が20名、女性が11名で、平均すると1組2泊、最長の人で連続4泊5日でした。また、コスタリカ国内のみならず、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラ、ドミニカ共和国からもボランティア達がリベリアに来てくれました。

なぜ、このペンションを始めたかと言うと、青年海外協力隊員としてエルサルバドルに赴任した当時(1976年~1979年)、週末に隊員連絡所で仲間達と過ごしたことが楽しかったからでしょうか。みんなと一緒に太平洋で釣ってきた魚を連絡所内の台所で料理したり、夜はマージャンをしたりと、地方隊員の私にはまさに憩いの場でした。そこで、今回シニア海外ボランティアとして着任したコスタリカでも、隊員達のためにそのような場所を提供出来ればと思い、グアナカステ県の観光拠点でもあるリベリアで開店した次第です。

実は、通算で10年余りなるシンガポールやムンバイでの会社の駐在員時代にも、いつも職場の仲間や友人達を自宅に招いていました。現役の協力隊員や学生バックパッカーを泊めたこともあります。だから、これはもう私の趣味の1つと言うべきかも知れません。そのせいで、特に家族と一緒だったシンガポールでは、妻にずいぶん迷惑をかけと思います。

ともあれ、この2年間、事故に遭うことや、病気をすることなく、無事に活動を続けて来られたことは大変幸せでした。心配していたチョロテガ地方卸売市場も、その後順調に土木工事が進んでおり、1年後の2018年末には大きな市場が完成する予定です。

最後の写真は、みんなが開いてくれた送別会の翌日に訪れた “水色の川″ で有名なテノリオ火山国立公園で撮ったものです。コスタリカ北西部のグアナカステは、自然な山や海に囲まれていて、とてもいいところでした。

最後にこの場をお借りして、配属先の上司や同僚、地域の人達、協力隊の仲間達、そして、私達ボランティアの活動を支えていただいたJICA支所のみなさんに心からお礼を申し上げて、コスタリカ便りを終えたいと思います。

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