JICA海外協力隊の世界日記

ザンベジ川へは徒歩3分

乾期の仕事

ザンビアの農家さんにとって、一番重要な時期が近づいてきました。チルンドでは9月から始まった乾期の影響で川の水が無くなって歩いて渡れるようになり、11月から始まる雨季に向けてメイズ(トウモロコシ)を植える準備が進んでいます。メイズはザンビアの主食で、収穫されたものは国家が定額で買い取るため農家さんの収入源の柱であるとともに、農家さんがメイズ以外の作物栽培に消極的になっている問題があります。メイズを含むトウモロコシはビタミン、食物繊維が豊富ですが、カロリーも高く肥満体質の原因にもなっているため、生産者、消費者両方に光と陰がある作物です。

強い日差しのおかげでトマトが収穫の最盛期を迎えています。トマトはザンビア人の食事に欠かせない食材の1つで料理の中に必ず入っています。気温が高いチルンドでは通年で値段が安定しており農家さんの所では10円で大きいものを3個買うことが出来ます。

最近知りあった、手伝いを通して勉強させてもらっている農家さんは乾期はタバコ、トマト、南瓜の葉、雨季はメイズを育てています。先日、最盛期のタバコ草の加工を手伝わせさせて頂きました。収穫、乾燥、圧縮をしたものを約1週間乾燥させてから出荷します。100%手作業で日本ではなかなか出来ない経験を通して、ザンビアでは流通や価格の問題があるけれど、どの作物、野菜も誰かが手作業で丹精込めて作られているものだということが実感できました。この国の農業がこの先どのような道を歩むのか、2年間という有限な期間ですが直に経験できるのが楽しみです。

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