JICA海外協力隊の世界日記

いざ!ソロモンへ 〜南の島で実験を〜

中学一年生「花のつくり」観察実験で使った植物は南の島っぽいアレ!

veluvelu leana!(任地の民族語)
こんにちは!

今回は中学2年生の授業の様子を紹介します。

ソロモンでも日本の中学生と同じように「花のつくり」という単元があります。日本ではこの単元を学ぶ時にアブラナを使うことが多いです。色々と理由があるんですが、今回はそれは置いておきます。

では、ソロモンではどんな花のつくりを観察すると思いますか?

ヒントは「南の島」!


そうです!正解!

ハイビスカスを使いました!


生徒一人に対して1つの花を集めるのはちょっと大変だったので、休み時間にその辺を歩いてた生徒に

「iutala na save karem kam haivisukus??(ハイビスカス取ってきてくれる?)」
と伝えたら

「hau meni fala na iu nidim?(どのくらい要る?)」
と言われたので


「staaka!(たくさん!)」
と伝えたところ (生徒との日常会話は、現地共通語のピジン語で行っています。)

ものの5分程度で40輪以上のハイビスカスを摘み取ってきてくれました(笑)

ということでハイビスカスの花を一人1つ配るとこができました!

観察といっても観察に使うルーペは2つしかなく、、、仕方がないので「光の屈折の単元の時に使った凸レンズもつかちゃえー」と、合計4つの拡大してみる道具を生徒たちに貸しました。最悪、私のメガネを貸すという荒技も考えましたが、その心配はありませんでした。


いつも何気なくみてるハイビスカスも、ルーペを使ってみたり、子房(めしべの根元ところ)の断面を観てみたり、「おしべは何本ある?」とおしべの数を数えてみたり(生徒によると62本あったそうです!!)して、はしゃいでる生徒もいました。


日本にいてもそうですが、ありふれたものだからこそついつい見落としてしまうものってたくさんあると思います。今回の実験でもそうですが、「しっかり観てみる」ことってよほど意識してないとできないと思っています。けれども「しっかり観てみる」ことで気づくこともたくさんあり、そうやって自分の積極的な行動で気がついたことは記憶に残りやすくて、いつまでも忘れないですよね。

知識の量も重要ですが、「発見する快感」を覚えることの方がこれからはもっと重要なのではないかなと思います。そういった「発見する快感」を提供できる機会をちょっとでも設けてみるだけでも生徒たちは成長できるのかなと私は期待しています。


そんな週末の出来事でした!!
それではまた!

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