JICA海外協力隊の世界日記

まるタイ日記

スピーチコンテスト

日本語コンテスト南部大会の「スピーチ部門」が、隣県のプリンセス・オブ・ソンクラー大学で開催されました。大会には、南部地域の高校2年生12名(各校1名ずつ)が集結。ウィチェンマトゥ学校の生徒も、「わたしと日本語」というテーマで参加しました。本番では、暗記した文章を唱えるのに必死な生徒、感情豊かに語りかける生徒、元気いっぱいに大きな声で話す生徒、緊張して頭が真っ白になってしまった生徒など、いろいろでした。

中でも印象に残ったテーマは、「わたしの友だち」と「夢を叶えたい」です。前者は、もともと勉強があまり得意でなかった生徒が、やる気を出して勉強に励んだところ、成績トップになったが、次第に友だちが離れていき、いじめられるようになった。しかし、そんなとき、「みんなやきもちを焼いているんだよ。気にしなくていいよ」と言ってくれる親友に出会った。いつも仲良しだったが、ある日、自分と親友は同じ男の人を好きになった。恋愛をとるか、友情をとるかの大ピンチだったが、結局その男性が同性愛者だったと判明し、一件落着。親友とはこれからもずっといっしょにいたい、という内容です。
一方、後者は、母親と二人暮らしの生徒が、サプライズを企画する話。以前、母親が旅行番組を見ていたとき、「日本へ花見に行きたい」と言っていたのを思い出し、三色団子を作ったり、庭のマンゴーの木にピンクの紙で飾りつけして桜に見立てたりして、花見気分を味わわせてあげた。三色団子のピンクは母親のほっぺた、白はハート型にして母親の愛情、緑は母親の働くパームヤシの林の意味を込めたとか。
今回はテーマが自由でしたので、ほかにも個性的なスピーチがありました。「愛する母」「ことばの力と大切さ」「勉強と道徳」「わたしの夢」といった、さまざまなトピックから、タイの高校生の思考を知ることができ、おもしろかったです。

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