JICA海外協力隊の世界日記

まるタイ日記

作文

日本語教育分科会2日目は、東北部のJICAボランティア4名(写真1)とともに、ウィチェンマトゥ学校で研究授業を実施しました。文章の構成や話の流れを論理的に構築するのが苦手な生徒が多いこと、日本語コンテストで作文やスピーチの種目があること、日頃の授業では指導する充分な時間がとれないことなどから、今回の研究授業では作文を扱うことになりました。高校3年生8名を対象に、「外国人にタイの観光地、食べもの、イベントなどを紹介する」という設定で、50分×4コマ=200分で、400~500字の作文を書いてもらいました。

作文のプロセスは、①テーマを聞く、②構成を考える、③日本語にする、④添削、⑤清書の5つに分け、それぞれの段階に合ったワークシートや単語表、文型リストなどを作成しました。そして、教師から過度に助けを借りることなく、生徒自身が既習の語彙と文法、豊かな想像力を駆使して、文章作成ができることを授業の到達目標に据えました。
初めはテーマを聞いて、ブレインストーミング(写真2)をしました。思いつく単語を自由に書いて、イメージの枝葉を広げていき、最終的にはその中から題材を2、3ピックアップします。その後、流れに沿って、紹介するものの特徴や魅力を説明し、作文を書きはじめます。

生徒たちが選んだテーマは、「ジュゴンの人魚伝説(写真3)」「焼き豚と点心」「トランの美しい島」「クラビーの絶景」「プーケットの名物」「タイ南部の菜食祭」など、実にさまざま。全員が作文を書きおわったあかつきには、成果物として冊子にまとめ、写真や日本人からのコメントも併せて掲載する予定です。今回の研究授業が、各隊員の作文授業に生かされることが期待されます。

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