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赴任先は100周年を迎えた歴史ある大きな公立中高一貫校です。学校の名前は、ウィチェンマトゥといいます。タイ語で「ダイアモンド」という意味です。きれいな名前ですよね。この学校では、高校1年生～3年生までが日本語を勉強しています。どの生徒も人懐こく、タイ語や日本語で積極的に話しかけてくれます。

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着任して間もない頃、高校1年生のクラスで「歌手は○○が好きです」という文を勉強しました。タイの子どもたちの嗜好を知るいい機会と思い、そっと背後からのぞき込むと、○○の部分に、細川たかし、森口博子、日本語の歌を歌える韓国アイドル、初音ミクなどを、黙々とワークブックに書き込む生徒たちの姿が。

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なんと個性的で守備範囲の広い子どもたちが揃っているんだ！と驚くと同時に、実に奥深いこのパラレルワールドに、これから2年間、身を置けることに興奮したのを覚えています。日本について、生徒から教えてもらうこともたくさんありそうです。