JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

Variety Show

 私の職場のすぐ近くには、ポンペイ島で最も規模が大きい公立高校があります。そこにちょうどこんな看板が出ていたので中に入ってみると、カフェテリアで40組ほどのグループが歌とダンスを披露しているところでした。日本でいうところの高校3年生にあたる12年生の卒業式に向けて、資金獲得を目的として、バラエティーショウが開催されていました。

 日本でも高校の文化祭ではクラスごとに合唱やダンスを披露することは珍しいことではありません。特にダンスに関しては、クラスには必ず数名のダンス経験者がいて、その生徒がリーダーシップを発揮して練習に取り組めば、わずか数週間の練習で未経験者もそれなりの形に仕上げることができ、このことに関しては30年以上前の高校生より、現在の高校性のほうが豊かな才能を持っていると断言できます。

 日本の高校生と比較しても、ポンペイの高校生の音楽とダンスの才能には驚くべきものがあります。しかもさらに驚くべきことは、その能力はほぼ独学で独自に身につけてきたものであることです。その身体能力の高さで見せる動きはとても素晴らしいもので、入場料以上に見る価値のあるものばかりでした。日本でも、高校日本一になったダンス部の演技を生で見たこともありますが、日本の高校生の素晴らしいところは組織として団体として一糸乱れぬ動きを見せることができること、ポンペイの高校生の素晴らしいところは個の能力が高く、それぞれの個性を十分に発揮しながら見せているところではないかと思います。

 そんなことを素人の私が考えながら楽しませてもらいました。

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