JICA海外協力隊の世界日記

ライフ・オブ・カリビアン

老人ホーム交流(②下見)

昨日と今日で、老人ホームの下見に行きました。

女の子たちが用意したインタビューシート。

各自、自分が考えた質問を順番にしていきます。

2件の老人ホームでインタビュー

1件目の老人ホーム(マリアンホーム)では、

訪問する旨が事務の人から担当者に伝わっていなかった様子。

(セントルシアでは、しょっちゅうあります。)

したがって、急遽、代わりの人が説明してくれることに。

2件目の老人ホーム(アデレードホーム)では、

副所長の女性が説明してくれました。

この方は、とても賢く暖かく素敵な方です。

「マイコのためなら、なんでもするわよ~」と、

いつもとても親切にしてくださいます。

まず、施設ツアー

この2件目のホームでの様子を書きます。

まずは、施設ツアー。

副所長は、1人1人のお年寄りに少女たちを紹介しながら、

丁寧に案内してくれます。

「Rさんは、昔はボクサーとして活躍していたの。

 国際大会にも出ていたのよ。

 今は、もう体が動かないのだけど。」

「Cさんは、歌がとっても上手なのよ。」

「Aさんは、95歳。

 今は寝ていらっしゃるわね。

 ほら、毎日こうして編み物をしているのよ。」

お年寄りが握手を求めると、

少女Sは応じますが、他の2人は握手せず。

怖がっている様子です。

別の部屋に行くと、認知症の男性Jさんがいます。

幻覚が見えるところまで進行していて、

1人で話したり、服をまくし上げてお腹を出したり。

認知症については施設で勉強した少女たち。

おかげで、そこまでビックリせずに接しています。

副所長が少女たちを紹介すると、Jさんが近づいてきて、

少女たちの靴に注目。

少女たち1人1人の靴について順番に話すのです。

「それは良い」「快適」「角度がいい」などなど。

少女たち含め、思わずみんな、笑ってしまいます。

それは冷たい笑いではなく暖かい笑いで、ホッとする私。

「Jさん、かつては仕事でアメリカに長く住んでいたのよ。

 引退して、セントルシアに帰ってきたの。

私、彼は昔イケイケで女性にモテたタイプだと思うの。笑」、

と、副所長。たしかに、そんな面影があります。

少女からの質問タイム

施設見学を終えると、インタビューの時間。

少女たちが副所長に質問します。

副所長は、1つ1つの質問に、とても丁寧に答えてくださいます。

少女が書いた質問を、私はそのままさせました。

少女E「なんで、(お年寄りは)変なんですか?」

副所長「変って、どういうこと?」

少女E「うーん、なんか変。ちょっと違う。怖い。」

副所長「何が違うかな?顔?体?話し方?」

少女E「なんか、顔とか違う。顔怖い。」

副所長「皺があったり、頬がこけてたりすることかな?」

少女E「うん、なんかそう。」

副所長「そっか。

    私たちを覆う皮膚って、どのくらいあるか知ってる?

    伸ばすとすっごく広いのよ。

    今みんなはそれがピンと張った状態なの。

    でもね、年を取ると皮膚が弾力を失うのよ。

    弾力を失うと、伸びたゴムみたいになるの。

    年を取ると、みんなそうなるのよ。あなたもね!」

最後にひと悶着

インタビューが終わり、片づけの時。

老人ホームの副所長が椅子を運ぼうとしたので、

私が「Mちゃん、椅子を運んで」と言うと、

「は?私、重い物持たないの」と言う少女M。

施設内であればMちゃんが運ぶまで待ちますが、

そんな時間はないため、代わりに別の少女に頼みます。

というやりとりの間に、老人ホームの副所長は、

「どうしてそんなことを言うの?その態度は良くない。

 全然重くないわよ。」

と言って、自分で椅子を運んでいきます。

それを見つめる少女たち。

後から、私ともう1人の引率の先生は副所長に謝ります。

地域奉仕の授業、少女たちを外に連れて行く時は、

たまにこうして謝る場面があります。

施設に戻った後、もう1人の引率の先生と話し合い。

「あれは、良くなかったわね。」

「謝りに行った方がいい。」

ということで、少女M含む少女たちは、

後日、老人ホームに謝りに行かなければなりません。

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