JICA海外協力隊の世界日記

ライフ・オブ・カリビアン

職員会議の大切さ

日本の少年院を見学した際に、

「少年1人1人のケース会議を、毎月職員全員でしている」

と聞いてから、私の施設にも、それを取り入れました。

※詳しくは、過去の日記「表彰システムの導入」:

http://world-diary.jica.go.jp/miuramaiko/activity/post_11.php

結果、「そうしてよかった」と思うことが日々あります。

たとえば、今週議論されたのは少女Oについて。

Oちゃんは、施設での行動は問題ありません。

たぶん、以前だったら職員会議の話題に上らないタイプ。

ただ、毎日遅刻して来るのです。

(※施設は通所型です。)

以前だったら、おそらく副所長(兼カウンセラー)1人の判断で、

「遅刻したら罰を与える」

「遅刻したら家に帰す」

などと決定されていたと思います。

実際、そうして施設に来なくなった子たちを見てきました。

ただ、別の職員の視点が入ると、その判断が異なってきます。

私  (表彰システムの話し合いで)

    Oちゃんは今週も、出席25点中の3点ですね。」

副所長「Oちゃん、何度言っても施設に遅刻して来るから、

    今後、遅刻したら罰を与えようと思うの。」

国語の先生「遅刻したら、1日他の子供に混じらず、

      別の作業をするとかね。」

「でも彼女、夜眠れてないって

  前に言ってませんでしたっけ。」

副所長「ドクターチェックでは問題なかったのよ。

    家庭の問題は解決したはずだし。」

家庭科の先生「家庭訪問はしたの?」

副所長「したことない。」

家庭科の先生「家庭訪問するまでは、何が原因かわからないじゃない。

       寝られる環境じゃない可能性も大いにあるわよ。

       家族全員が同じ部屋かもしれない。

       床で寝ているかもしれない。

       虐待があるかもしれない。」

副所長「母親は、ちゃんとしてそうなのよね。

    Oちゃんの行動も把握してるし。」

工作の先生「母親の言うことが正しいとは限らない。

      あの母親、最低って地域で有名ですよ。

      母親の話を鵜呑みにせず、

      近所からも事情を聞いた方がいい。」

「Oちゃんの出身小学校の先生たちは、

  彼女のお姉ちゃんの話をしてましたね。

  不良で、誰とでも関係を持つことで有名って。」

家庭科の先生「出身小学校にも行って事情を聞いた方がいいわね。

       弟も、まだその小学校にいるはずよ。」

工作の先生「あと、母親から話を聞くときは、

      その場にOちゃんもいた方がいい。

      母親が話を作り上げている可能性も大いにあるから。」

副所長「そうね。そしたら、近々まずは家庭訪問をするわ。

    近所の人と、出身の小学校にも話を聞いてみる。」

職員の皆で話し合うと、大切な意見が出ます。

今は大抵、私が「今日は会議ですよー」と言って回り、

進行のファシリテーターをしているため、

私抜きで、この職員会議が定着するための

いいアイデアがないかなぁ、と考えています。

何かあれば、教えてください。

(本当は、所長や副所長が招集して仕切ってくれれば一番なのですが。)

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