ライフ・オブ・カリビアン(三浦隊員は帰国しました。)

RSS

三浦 真依子
東京都

タイプ/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
中南米
セントルシア カストリーズ市
一言メッセージ
2016年10月から、カリブ海・日本から一番遠い島国セントルシアに来ています。10代の少女たちを対象とした保護更生施設で活動しています。

 

施設公開フォーラム(④準備編:議論の組み立て)

2019.05.23

少女自立支援施設での活動

1学期間を通して行った、

施設公開フォーラムのプロジェクトについて書いています!

今回は「④準備編:議論の組み立て」です。

① きっかけ編 

② 背景説明編 

③ 準備編:意見集め 

④ 準備編:議論の組み立て ← 今回の記事

⑤ 本番編

⑥ 振り返り編

モチベーションの波

いつも女の子主体のプロジェクトを行う時はそうですが、

女の子たちにはモチベーションの波があります。

(現地の先生も?!私も?!笑)

モチベーション高く始まる(あれやりたい!これやりたい!)

実際に始めると準備の大変さに気が付く

やっぱりやりたくないモードに入る

なんとかして準備とプロジェクト強行

「私たち頑張った!」と達成感と自信になって終わる

といったパターンです。

ディベートのチーム分け

chair.jpg

この日は、ディベートのチーム分けを行いました。

(もともと少女たちは学校対抗でやりたかったが、所長が少女たちはそのレベルにないため、関係者を招へいして施設内で行うことと判断。施設が通所型であるために、出席が不規則だったり、気分が不安定だったり、麻薬の酩酊状態で施設に来たり、色々ある。)

チーム分けはくじ引き。

論題:

私たちの文化では、男性/男子は、複数の性的パートナーを持っても良い。

しかし、女性/女子が、複数の性的パートナーを持つことは良くない。

これに対して、賛成・反対チームをくじ引きで決めます。

「は?なんで私、賛成チームなの?(=男は複数の性的パートナーを持っていいが、女はダメ)そんなんじゃもう、やる気なくした。私もうやらない。」

「そもそも、学校対抗で大々的にやることに意味があるのに!私もうやらない。」

「私は、はじめからこんなこと面倒でやりたくなかった!」

毎回おなじみの、溢れる文句。笑

賛成・反対チームに分かれて議論の組み立て

1チームに少女3~4人。

様々なワークシートを使って、

少女たち同士での意見交換や、

インタビューで聞き取りしたこと、

インターネットで調べた内容をもとに、

各チーム議論を組立てます。

インターネットを使った検索の仕方も学びます。

lz1J8DnOYAdfWZp1558017857_1558017940.jpg

話す内容の大枠を考え、まとめる作業。

女の子たちは、こんな主張を組み立てることに決めました。

paper.jpg

賛成チーム(男は複数の性的パートナーを持ってよいが女はダメ)

・男性が複数の性的パートナーを持ちたいのは子孫を残すための本能。だから人間として当たり前!

・一夫多妻制が許される国は沢山ある。私たちのルーツ、アフリカも。

・しかし、女性は1人の性的パートナーにしておいた方が良い。複数と関係を持つと子宮がんのリスクが上がる。

反対チーム(男も女も複数の性的パートナーを持ってはいけない)

・聖書では、一夫一妻。

・女性が複数の性的パートナーを持つと、子供の父親が誰だかわからなくなる。

・男女ともに複数の性的パートナーを持つと性感染症が広がる。

主張を作り上げる

現地ボランティアの若者が、

プリントを作って議論の組み立て方を指導。

7z9UZYc8Rm5Ok0W1558018144_1558018185.jpg

その後、少女1人1人担当を決めて、主張を組立てます。

私、現地の先生、現地ボランティアで手分けして、

1人1人に対してつきっきりの指導を行います。

少女たち自身が調べて考えて、

自分の言葉でまとめることに意味があるのですが、

こういう時、先生がやってしまって少女がぼーっと待っている、

というのが結構よくあるのです。

1人1人カスタマイズしたワークシートを作り、

質問に答えながら議論の内容を組み立てていくという形にしました。

最後に、1人1人の担当部分を集約して、

チームとしての議論にまとめます。

_2otYia2dx6TZgP1558018317_1558018360.jpg

発表の練習

こちらも、現地ボランティアの若者が

一生懸命指導してくれます。

o3X4Hde7IPfUHDv1558018457_1558018512.jpg

「もっと!アイコンタクトよ!」

「話し方に抑揚をつけて!こうやってこうやって…」

「そう!いいかんじになってきたわね!」

練習を重ね、堂々としてきました。

招待状作り

女の子は当日、

家族や友達を招待して良いということに。

招待状の封入をみんなで行います。

「私の親友〇〇ちゃん呼ぶ!」と、張り切るLちゃん。

しかし、カウンセラーにより却下。

「Lちゃんは〇〇ちゃん(同級生)との関係を辞めるよう、あれだけ言っているのに!そもそも、Lちゃんが麻薬を始めたのも〇〇ちゃんがきっかけなのよ。〇〇は学校でドラッグを売っているの。今も売っているのに、それで人生を壊されたLちゃんがここに来て、〇〇ちゃんはまだ学校でそういうことを続けているの。(怒)」

色々あります。

次の記事は、いよいよ本番編です!