ライフ・オブ・カリビアン(三浦隊員は帰国しました。)

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三浦 真依子
東京都

タイプ/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
中南米
セントルシア カストリーズ市
一言メッセージ
2016年10月から、カリブ海・日本から一番遠い島国セントルシアに来ています。10代の少女たちを対象とした保護更生施設で活動しています。

 

施設公開フォーラム(⑤本番編)

2019.05.24

少女自立支援施設での活動

1学期間を通して行った、

施設公開フォーラムのプロジェクト。

今回は、いよいよ!「本番編」です。

① きっかけ編 

② 背景説明編 

③ 準備編:意見集め 

④ 準備編:議論の組み立て 

⑤ 本番編 ← 今回の記事

⑥ 振り返り編

当日の流れ

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こんなかんじで行います。

テーマ(問題提起):

私たちの文化では、

男性・男子は、複数の性的パートナーを持つことが容認されている。

一方、女性・女子が、複数の性的パートナーを持つことは容認されない。

プログラム:

1.賛成チームによるプレゼン

2.反対チームによるプレゼン

3.公開ディスカッション

4.少女たちによる本音の意見発表

いよいよスタート

施設職員全員、警察、ソーシャルワークを学ぶ大学生、少女の保護者など、20人程度が集まります。

緊張でガチガチの少女たち。

所長が瞑想タイムを行います。

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はじめの言葉

代表少女の言葉でスタート。

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この公開フォーラムの企画は、私たちの、ある日の会話から始まりました。

この国ではよく、男子生徒が女子生徒を写したポルノが広まります。

その後、ポルノに出た男子は普通に生活を続け、女子は世間からの侮辱を受けて、立ち直れないまでに追い込まれます。

そこで私たちに疑問が生まれました。どうして、男子と女子でこんなにも違うのか。

それをみなさんと考える機会を作りたいと思い、2カ月間かけて今日のフォーラムを企画しました。

チームごとの発表

賛成チーム、反対チーム、

それぞれ10分の発表を行います。

写真は、色水を混ぜ合わすパフォーマンスで

性感染症が広がる怖さを見せる、

反対チームの発表場面のひとつ。

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余興

発表が終わり、少しリラックスするため休憩。
家庭科の先生による余興(1人寸劇)でみんなが爆笑します。

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家庭科の先生は、いつも明るく楽しいムードメーカー。

個人でも里親として今まで30人程度を家に受け入れている、

すごい先生です。

ディスカッションタイム

先生、警察、大学生、保護者、

オーディエンスから活発な質問が出ます。

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(日本では静かになってしまうことがありますが、

セントルシアのこうした意見交換の場は非常に活発です。)

少女たちの本音に、ガヤつくオーディエンス。

少女:だって、男子は言うよね。「俺のこと好きなんだったら、やろうよ」って。

先生:じゃあ、今の時代、付き合うことの意味って何なの?セックス?

少女:うん、今の時代はセックスだよ。先生が言ってるのは昔の話。昔は、デートとかしてたんでしょ。今そもそもデートなんてものは存在しないよ!(溜息)

一同:ガヤガヤガヤ

先生:ご飯食べに行ったり、映画に行ったり、ホントに今の子たちって普通のデートしないの?

少女:そんなこと今、誰もしないよ。

警察官:そういうの、いいと思ってるの?

少女:だってそれが、注目を浴びる手段なんだもん。家族の中でもそうだよ。家族の注意をひくために(父や兄の)セックスの相手になる女の子たちもいるしね。

先生:でも、聖書の中では…

先生:聖書の話はやめよう。「聖書がそう言うから」っていう理由は、若い子たちにとって何の説得力にもならない。

警察:聖書がダメなら、何がそれを止める力になるのかな?

活発な議論は30分程度続きます。

大学生:男の子って、どうすれば女の子落とせるか知ってるよね。可愛いよ、好きだよ、って言って何か買ってあげたりして、女の子はすぐ落ちちゃう。

先生:私はもうセックスしていいって、どの時点で決めればいいの?

少女:しない方がいい。

少女:たしかに。何歳ならいいの?

少女:結婚したらかな?

先生:さっきの性感染症のデモンストレーション。あんな風に、たとえば40人の男がさ、みーんな、あなたの一部を経験してるっていうのを想像してみて。

少女一同:うげーーー!気持ち悪い!!!

先生:そう、そういうこと。だから、神様は聖書を通して「結婚してから性的関係を持ちなさい」って言っているのかもしれないね。

最後に自分の考えを発表

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男女とも、複数の性的パートナーを持つべきではない。

男も女も、準備ができるまできちんと待つべき。

こんな意見が並びます。

写真で顔を出せませんが、なんだかみんな、

リラックスしてスッキリした顔をしています。

おやつタイム

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緊張がとけてホッとした女の子たち。

先生方が用意してくれたおやつを食べて笑顔に。

次回は、「振り返り編」を書きます!