2017/10/25 Wed
少女自立支援施設での活動
保育園交流プロジェクト


私は施設において、週1で
「地域奉仕」という授業を担当しています。
少女たちが施設の外に出て、
ボランティアするというもの。
私が来てから始めた教科です。
今まで、学期ごとに、近隣施設の協力のもと、
・老人ホーム交流プロジェクト(全8回)
・特別支援学校交流プロジェクト(全9回)
・保育園交流プロジェクト(全7回)
を、やってきました。
現在は、保育園交流プロジェクトの真っ最中!
以下のカリキュラム。
① 事前学習で子供の発達を勉強(1回)
② 保育園・幼稚園で先生方にインタビュー(1回)
③ 保育園・幼稚園の学級に少女が1人ずつ入り、
子供たちのために何かをする(5回)
昨日で、訪問4回目!
毎週火曜日。
午後の1時間は施設で準備をして、
その後の1時間を保育園で過ごします。
そんな様子を、今日は紹介します。
授業を始めるには、子供を探すことから…
施設にはチャイムがなく(機能がない)、
国自体に時計通りに行動する文化もあまりないので、
授業を始める時は、よく子供たちを探すことから始まります。
まずトイレの鏡で3人発見。
私「ちょっと、もう授業始まる時間だけど。」
少女K「だって所長が、髪を編みなさいって言った」
少女S「Kの次は私ね。」
私「げ。それ後にしてくれない。」
(※髪質が日本人とは違うため、始めると20分くらいかかるのです)
少女R「だって今、途中だから無理。」
私「じゃー今待ってるSちゃんはとりあえずクラス来て。」
残り2人は別の棟で発見。
私「ちょっと、授業始めるから来て」
少女M「そっか、あの人の授業か。行かなきゃ。」
私「あの人じゃないでしょう」
(彼女はよく他の子供を「あの子」、先生を「あの女」と言うので注意する)
少女M「ミスマイコの授業に行かなきゃ」
私「オッケー」
少女E「ミスマイコに謝った方がいいよ」
少女M「ごめんなさい」
私「わお!!Eちゃんありがとう。さすがの優等生バッジ!」
(表彰システムで週の高得点だった子は優等生バッジをつける)
そんなかんじで授業が始まります。
準備の授業
赤ちゃんクラスに入る少女は、
赤ちゃん用の手遊び歌の歌詞を復習した後、
身近にあるもので、こんな玩具を作りました。
動かすとキラキラが動いたり、音が出たりします。
水を入れる段階で水道が出ずに、ガーン。
しかしなんとか完成しました。
1歳~3歳児クラスに入る少女は、
風船遊びをするということで流れを私と一緒に考えます。
3歳~5歳児クラスに入る少女は、
「私、塗り絵を描いてあげる」と言って、
上手な絵を描きました。
(一番上の写真がそれ。
この写真は保育園の子供が色を塗ったもの。
色の名前を勉強しながら塗り絵をしたのです。)
いざ、保育園へ
赤ちゃんクラスに入った少女たち、
手作り玩具と歌で赤ちゃんをあやします。
1歳~3歳児クラスに入った少女も、1人で頑張ります。
子供たち10人の前に立って、
風船を使ったリレーや遊びをリードします。
3歳~5歳児クラスに入った少女は、作った塗り絵が大人気!
帰り際、幼稚園の園長が彼女の描いた塗り絵を見て、
「これ全部欲しい!」とキープしていました。
訪問が終わった後
赤ちゃんクラスに入った2人の少女は、こんな話をしてくれました。
少女B「先生!聞いて、赤ちゃん私が作った玩具離さなかったんだよ。
私、これ持って帰って施設の子供たちに作るんだ。」
(彼女は児童養護施設から通ってきている。)
少女E「これ、持って帰る。」
(彼女は14歳で10カ月の子供がいる。)
3~5歳児クラスに入った少女は、
なんと家で算数のノートに、
沢山の絵が入った幼児向けのワークの数々を描いてきて、
「今度はこれを子供とやりたい」
と言って見せてくれました。
彼女の素晴らしい才能を発見です!
今後、子供用のワークブックを作って売ったりできないかなぁ、
と計画しています。
保育園プロジェクトは、次回が最後の訪問。
少女たちのどんな才能が見られるか、毎回楽しみです。
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