JICA海外協力隊の世界日記

Mori先生のLet's go! ヤップ島!

投げやりにならずにやり投げよう!

前進あるのみ!!!

冬季オリンピックが近づき、世界的にスポーツ熱が高まっている時期かと思います。ここヤップは毎日30℃超の熱気こそあれ、スポーツ熱は・・・相変わらずまだ盛り上がる前といったところ。

最近、陸上競技の話があまり出せていなかった本ブログ。この間、以前に一緒に走って跳んで投げてくれたメンバーは、アメリカに行ったり、首都の大学に転籍したり、故郷の離島に帰ったりとそれぞれの道を歩んでいったのです。また選手集めからやり直し…こんな時は投げやりな気持ちも浮かんできます。

そんなある日、やり投げに関心を持って私を訪ねて来てくれた人たちがいました。全くやり投げの経験がない人もいるようですが、とりあえず握り方や構え方を伝えて投げてもらうことに…

2、3回投げるとコツをつかんだようで、面白いように距離も伸びていきます。以前も感じたのですが、ヤップを含むミクロネシア地域の人たちの投擲センスは素晴らしいと思います。日本では野球を経験する人が多いことや学校の体育授業、普段の遊びなどで上手投げを自然に体得している人が大勢いますが、ここヤップでは野球もあまり普及しておらず、ボール投げの機会も多くありません。それにも関わらず、こんなにすぐに投げを体得できるのには何か秘密があるのかもしれません。

銛で魚を突くなどしてきた経験かも知れません。(これはあくまで推測ですが…)この優れた能力の秘密は残りの任期を通して発見できたらと思います。

これまでも陸上競技の練習を体験して下さった人たちがいたのですが、なかなか継続的に練習に来なくなって続かないことがほとんど。

(これは必ずしものんびりした性格が原因なのではなく、仕事や学業、練習場所への移動の困難さが原因になっていたこともあります。)

しかし、今回の未来のスターたちはともかく1週間乗り切りました!

日本にいたころは「練習を無断で休むのはサボりだ」と考えた事もありました。しかしここでは1週間でも大きな一歩。投げやりにならずに踏ん張ってくれている人たちに私も負けていられません!

夕陽に向かって走り、投げ、バーベルを挙げます!!!

これは手押し車の様子、私も彼らに支えてもらいながら汗を流しました。

このように初歩的な筋力トレーニングも加えながら、少しずつでも継続出来る練習を心掛けて1センチ、1秒の戦いを楽しんでもらえたらと思います。

国際大会「マイクロゲームズ」まで半年を切りました。この先、厳しい戦いになるかもしれません。ですが、結果のみならず、それまでの毎日を現地の人たちとアツく過ごせたらと思います。

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