2017/10/15 Sun
文化
味わうサカウの杯


見よ!この職人技!
嗜好飲料というとコーヒー、お酒、お茶などが思い浮かぶかと思います。
今回は日本でお目にかかれない飲み物「サカウ」について…
このサカウ、ミクロネシア連邦では首都を有するポンペイ州の伝統的な飲み物だそうです。
ミクロネシア連邦は東からコスラエ、ポンペイ、チューク、ヤップという4州で構成されており、それぞれの州で独自の文化が大切にされています。
この夜はヤップにいながらポンペイの文化に触れる貴重な機会を頂きました。
町のボランティア連絡所近くのアパートを通りかかったとき、何やら見慣れない光景が!!!
そうポンペイ州にルーツを持つ方たちがサカウを用意しておられたのです。
コショウ科の木「カヴァ(kava)」の木の根を絞って、その汁を味わいます。(他の大洋州地域では、この飲み物そのものを「カヴァ」と呼ぶところもあるようです)
お酒のように気分が高揚するものではなく、麻酔のようにしびれて、リラックスできる飲み物だということです。


一番搾りは年長者から飲んでいく、その後、杯を渡されたら断らずに飲んで、次の人に回す。
このような決まりがあるようです。ちなみに杯は古くなったココナッツの実から作っています。
みなさん独特の味に「上手い」「スッキリ」という感覚はないようで、回し飲みをしている皆さんが渋い表情…それでも宴は続きます。
日本の茶の湯のような、独特の文化であると感じました。


ちなみに、お隣の州チューク出身の方も参加され、彼のお名前は「モリ」さん!!!私と同じです!!!僕たちブラザー!ファミリー!?
日系人の多いチューク州にはモリさんが大勢おられるそうで、なんとなく親近感がわいてきます。ミクロネシア連邦の前大統領モリ氏もチューク州出身です。
お刺身や焼き魚をご馳走になり、ヤップにいながらいろんな州の文化や人に触れられた、貴重な夜となりました。
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