2018/12/05 Wed
活動
ゴミ処理施設見学ツアー その1
先月中旬に、配属先と共に小中高校生を対象に、ゴミ処理施設見学ツアーを実施しました。
これまでの学校巡回の活動を通して、ゴミ処理施設を直接見に行ったことのある生徒はほぼいないことがわかりました。
日本では小学生4年生くらいの頃に、ゴミ焼却処分場を見学に行ったことがある方が多いのではないかと思います。
自分が捨てたゴミがどのように処理されているのか、直接見て感じることで、ゴミ問題に対して意識を高めることができるのでは、と考えたことから実施に至りました。
内容は任地にあるゴミ処理施設を中心に学生に見学してもらい、合わせてワークショップも実施する、というもの。
JICAボランティアは現地支援制度というものを活用することが出来ます。
この制度はボランティアが任地で活動をする際に、配属先の予算から支出が難しい際に、JICAに申請を行うことで、資金面でのサポートを行ってくれるものです。今回はこの制度を活用し、実施しました。
各学校小学生は3年生から6年生各1名ずつ、中高生は各学年1名ずつ、引率の先生は1名という人数で、町の中心部にある学校のうち12校に招待状を出しました。当日は招待したすべての学校が参加してくれました。
訪問先として最初に訪れたのは小学校。この学校を訪問先として選んだ理由は、ゴミの分別を生徒に徹底させるため、「ゴミ分別パトロール」という仕組みを、日常の環境教育として取り入れていることからです。
この仕組みは①担当の生徒が休み時間に分別ゴミ箱を確認、②間違った分別がされている場合は正しい分別場所へゴミを移し、そのクラスへ伝達をする、というものです。こちらの学校では毎日実施しています。
また食堂でもプラスチックゴミを減らす取り組みが行われていたり、校内環境も普段からとても清潔に保たれていたりすることからも、環境教育のモデル校として他校に紹介するのにふさわしいと考え、訪問先としました。
参加者はゴミ分別パトロールの活動の様子や、学校で出た資源ゴミを保管・売却するために学校内に設置された施設などを、説明を聞きながら見学をしました。参加した生徒は積極的に質問をし、用意したワークシートに記入をしていました。
訪問先2つ目は最終処分場。こちらにはゴミを埋め立てる2.4ヘクタールの敷地と、町で収拾された葉っぱを堆肥化するコンポスト施設があります。埋め立て場所にはパイプがメタンガスを排出するためのパイプが設置されています。
参加者はコンポスト作成のプロセスや、有機ゴミから発生するメタンガスが、パイプを通じて処分場周辺住民の家々まで運ばれ、調理用ガスとして利用されていることなどの説明を聞きました。
訪問先3つ目はゴミの中間処理施設。
ここではレジ袋を回収・洗浄・乾燥させ、細かく裁断する処理を行っています。
処理後はセメントと混ぜられ、道路のアスファルトの材料の一部として使用されます。
生徒達は施設内の機械を見ながら、担当者から説明を聞きました。
その2につづきます
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