JICA海外協力隊の世界日記

キルギス ものづくり物語

一年の振り返り

キルギスでボランティアを始めてから1年ちょっと過ぎました。

ここで一年を振り返って思うことを記載します。

私はJICAプロジェクトが支援する一村一品組合(以下OVOP)の一員として現在も働いています。私の主な仕事内容は、配属先のデザイナーへのデザイン指導、商品開発、広報そしてOVOP商品を販売しているお店の改善等です。私が直接一緒に働いているのは、ロシア人男性のデザイナーです。なので私もロシア語を使っています。これが何よりの関門です。ロシア語は難しい言語として世界的にも有名です。このロシア語を「仕事」で使うのは非常に困難です。かつ、「デザイナー」という特殊な職種でお互いの性格も強いこだわりがあり、デザイン作業中もよくぶつかることがありました。良いと思って勧めた技術でもうまく伝えられなかった故に結局納得してもらえずに終わってしまうことがあり、悔やまれることも多々ありました。

ですが、配属されて1年経過し、少しずつですが以前より交流が円滑になっていき、仕事もしやすくなりました。今更になって同僚が何を伝えたいのかがわかるようになり、以前はわかってあげられなかった故の衝突もあったのだろうと気づかされます。やはりどのような環境でも第一にコミュニケーションという大事な作業を怠ってはならないと思いました。もちろん、未だに意見の相違があり、進行が難しい事も多々ありますが、意見のぶつけ合いではなく、話し合いをすることが可能となりました。

隊員にとって言葉の壁というのは必ずぶち当たるものですが、隊員ほど現地語を使い現地に溶け込める機会を得られるものはないと思っています。ですから、今与えられた貴重な環境を最大限に活用して、最終的に少しでも現地の為に活動することが私の目標でもあります。言語は人によって育まれている為、その言語を知ることは、その人を知る一つの手段であると思っています。私はこの考えを軸に、引き続き活動に尽力し、残された時間を過ごしたいと思っています。

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