2016/06/08 Wed
活動
みんなあのね、「庭のシャベルが一日濡れたよ」


残り6日。
そして、卒園制作の絵本の完成までも、もう少し。
「ボクは寝る前に、明日晴れたらいいなと願って寝るんだよ。」
と始まる、卒園制作の絵本 「にじ~思い出~」
(詩、絵 シテニャフ幼稚園の子どもたちと大人たち)は、
童謡のにじ(詩:新沢としひこ 曲:中川ひろたか)の歌詞に沿って
ストーリーが展開されていく。
絵本の文章は、フランス語で書かれ、
子どもたちはフランス語での朗読の練習もしてきた。
絵は、今までいろいろな描き方をしたり、見立て遊びをしたりしたねと、
振り返りながら、様々な工夫を意識して盛り込んだ。
子どもたちと、先生方の力が合わさってできた絵本である。
この絵本の終わりは、
先生方から卒園する園児たちへのメッセージとなっていて、
子どもたちへエールが送られる。
子どもたちは、最後のページの内容を知らない。
というより、エールが送られるページを知らない。
サプライズで、最後の読み聞かせの際に、
子どもたちは知ることとなる。
子どもたちは、童謡にじを日本語で練習し、
卒園に向けて歌っている。
きみとぼくのラララという童謡とともに。
~さよならなんて いわなくても
いいよね またあえるね
げんきで なんていわなくても
げんきで またあえるね ~
あっという間の1年間。
たくさんの思い出がよみがえる。
はじめてのクレヨンを使ってお絵かきの時間。
クレヨンはなかなか手に入らないもので、
はじめ、40人に1箱のクレヨン、12色しか用意できなかった。
グループを作り、時間をずらしてお絵かきを行った。
年長クラスのウスマン君、初めてのクレヨンの日、
彼はクレヨンを手にするやいなや、ポキポキ折り始めてしまった。
私は、なんで折ってしまうんだー!!と心の中で叫びながら、
彼に理由を尋ねると、
「ほら、12本のクレヨンが30よりいっぱいになったから、
みんな一度に描けるね」と私に答えたのだ。
分け合うのが当たり前の生活をしているサンルイの人々。
クレヨンを折る行為が、ふざけている行為にしか見えなかった私は、
ただの頭でっかちだと彼に教えてもらった。
残りの日々を大切に。
子どもたちと、先生方と、共に、一歩一歩。
学びある毎日です。
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