JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「庭のシャベルが一日濡れたよ」

残り6日。

そして、卒園制作の絵本の完成までも、もう少し。


「ボクは寝る前に、明日晴れたらいいなと願って寝るんだよ。」

と始まる、卒園制作の絵本 「にじ~思い出~」

(詩、絵 シテニャフ幼稚園の子どもたちと大人たち)は、
童謡のにじ(詩:新沢としひこ 曲:中川ひろたか)の歌詞に沿って

ストーリーが展開されていく。

絵本の文章は、フランス語で書かれ、

子どもたちはフランス語での朗読の練習もしてきた。

絵は、今までいろいろな描き方をしたり、見立て遊びをしたりしたねと、

振り返りながら、様々な工夫を意識して盛り込んだ。

子どもたちと、先生方の力が合わさってできた絵本である。

この絵本の終わりは、

先生方から卒園する園児たちへのメッセージとなっていて、

子どもたちへエールが送られる。

子どもたちは、最後のページの内容を知らない。

というより、エールが送られるページを知らない。

サプライズで、最後の読み聞かせの際に、

子どもたちは知ることとなる。

子どもたちは、童謡にじを日本語で練習し、

卒園に向けて歌っている。

きみとぼくのラララという童謡とともに。

~さよならなんて いわなくても

 いいよね またあえるね

 げんきで なんていわなくても

 げんきで またあえるね ~

あっという間の1年間。

たくさんの思い出がよみがえる。

はじめてのクレヨンを使ってお絵かきの時間。

クレヨンはなかなか手に入らないもので、

はじめ、40人に1箱のクレヨン、12色しか用意できなかった。

グループを作り、時間をずらしてお絵かきを行った。

年長クラスのウスマン君、初めてのクレヨンの日、

彼はクレヨンを手にするやいなや、ポキポキ折り始めてしまった。

私は、なんで折ってしまうんだー!!と心の中で叫びながら、

彼に理由を尋ねると、

「ほら、12本のクレヨンが30よりいっぱいになったから、

みんな一度に描けるね」と私に答えたのだ。

分け合うのが当たり前の生活をしているサンルイの人々。

クレヨンを折る行為が、ふざけている行為にしか見えなかった私は、

ただの頭でっかちだと彼に教えてもらった。

残りの日々を大切に。

子どもたちと、先生方と、共に、一歩一歩。

学びある毎日です。

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