JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「サイサイ」

なんだか調子の悪い一週間。

小さなことが積み重なっての疲れなのか。

普段なら聞き流せることも聞き流せず、

イライラしたり悲しくなったり、

全てが癪に障るというと大げさかもしれないけれど、

とにかく「なんだかなぁ」という一週間。

日本にいるときは、でかけたり、買い物したり

友人と食事へ行ったり、お風呂にゆっくりと入ったり、

気分転換をする方法がいろいろとあるけれど、

任国ではなかなかリフレッシュできないことも多い。

子どもたちの態度や発言にも一喜一憂、

お疲れモード全開で11月も中盤になった。

今日は誰にも会わずに帰りたいと思っても、

必ず知り合いがいるのが任地サンルイ。

帰りたいという日に限って保護者に会うし、

道端でタリベたちに会わない日はない。

セネガルでは挨拶がとても大事にされている。

右手で握手をし、元気か、体調はどうか、家族は元気か、

シゴトはどうか、ご近所さんは元気か、穏やかに暮らしているか、

などと相手の様子を尋ねたり気配ったりする。

5分、10分かけての挨拶は驚くことではない。

急いで帰りたいけれど知り合いに会った時には

立ち止まってしっかりと挨拶。

今日は卒園児とその保護者に会って、

いっしょに写真を撮っているうちに、

気持ちが和らいでくるから不思議である。

それでも、ちょっとしたことで

また「なんだかなぁ」とため息交じり。

私が疲れたときに行くのは、セネガル人の家族のところだ。

以前こちらでも紹介させていただいた。

(以前の記事→http://world-diary.jica.go.jp/nishimura/person/post_3.php

お母さんの作るご飯はとにかくおいしい。

味付けも濃すぎないところがありがたい。

疲れたときに行くと言ったけれど週3日以上はご飯を食べに行っている。

お世話になりっぱなしの家族だ。

私が活動で感じたことや困ったことを話すと、

「それはセネガルの文化だわ」と教えてくれたり、

「それは文化ではなくその人の性格ね」と教えてくれたり、

「セネガル人はお調子者が多いからね」と、

どうしたらよいか困る答えが返ってきたりする。

そして「うちで休んでいきなさい」と

甘くて熱々のアタヤ(セネガルで多くの人に飲まれている紅茶)を

出してくれるのだ。

現地語のウォロフ語でお調子者のことをサイサイという。

プラール語ではカラバンテ。

セネガルにはお母さんの言うようにサイサイが多い。

それはさておき、

お母さんのおいしいご飯を食べて週末はしっかりと休息をとり、

来週からまた頑張っていこうと思う。

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