JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ 輝くコラパータな毎日

たどり着けなかったスリーパーダ登山

アーユボーワン!こんにちは!

先日、隊員の仲間とスリランカで最も有名な山「スリーパーダ」に登山に行ってきました。

「スリーパーダ」は他に「アダムスピーク」や「サマナラカンダ」「シヴァノリパタ・マライ」「スマナクータ」などいろいろな名前で呼ばれています。

また、この山はいろいろな宗教の聖地ともなっています。「スリーパーダ」はシンハラ語で聖なる足跡という意味で、大きな足跡に見える穴があるとのことです。

それを仏教徒はそれを仏陀の足跡、ヒンドゥー教徒はシヴァ神の足跡、イスラーム教徒はアダムの足跡、キリスト教徒は聖トーマスの足跡に見立てており、いろいろな宗教の人が聖地としているとのことでした。

そのため、スリランカでは多くの人がスリーパーダに上ります。

標高は2238mとスリランカでは高い山ですが、山頂までは階段が整備され、その参道の沿いには多くの出店が立ち並んでいます。

そんな有名な山なので、私もぜひ登りたいと思い、2月の祝日を含んだ3連休の初日に友人たちと出かけることにしました。

まずは、各地に散らばる隊員たちとスリーパーダのふもと、「ナラタニヤ」というところで集合しました。

そこで宿を取り、夜中になるのを待って登り始め、山頂でご来光を見て下山する予定です。

しかし、2月の三連休の初日は「ポヤデー」と呼ばれる仏教徒の祝日です。

しかも連休初日ということで、ふもとの町に着く前から大変な混雑でした。

宿の人のアドバイスもあり、予定より初めの夜10時半に登り始めることにしたのですが、なんとタイミングよく停電!

本当だったら参道沿いの出店で煌々と照らされているはずの道でしたが、それぞれが持つ懐中電灯の明かりでとぼとぼと登っていくことになったのでした。

それでも夜みんなでおしゃべりをしながら登っていくのは楽しいもので、あまり疲れを感じないまま急な階段道に差し掛かったのですが、そこから少し行ったところで、完全に人の動きが止まってしまいました。

あまりの混雑で列が全く進まなくなってしまったのです。

山頂は狭いため、ご来光を待つ人であふれると参道の人の動きが全く止まってしまうのです。

それでもあきらめて降りてくる人がぽつぽついるので、すこーしずつ進みます。

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頂上の明かりが遠くに見えます。まだまだですが、すごい人です。

しかし、そこで今度は雨が降ってきました。

人の混雑で動かないし、停電はするし、雨だし、山頂まではまだまだだし…

残念ですが、私たちはそこで撤退することに決めました。

最後に参道にあるお茶屋さんでお茶をして、隊員が持ってきてくれた日本の貴重なお菓子を食べて、またリベンジに来ることを誓って、来た道を戻りました。

そんな残念な結果に終わったはじめてのスリーパーダ登山でしたが、そんなことも含めて、とても良い思い出になりました。

普段バラバラの場所で活動している隊員仲間と集まって、いろいろな話をしながら過ごす時間はかけがえのないものだなとしみじみ感じました。

スリーパーダの参道の道中には、日本のお寺もあります。

今回はそこのご住職にもお会いできなかったので、次回は日本のお寺も行き、無事に山頂まで登り切りたいなと思いました。

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最後に…

スリーパーダの周りはお茶畑が有名な地域です。

スリーパーダは登頂ならずでしたが、その美しい景色には大変慰められながら帰路につきました。

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