JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

8月といえば...(担当:内野)

(写真はホームステイ先で作ってくれたカルリンというお酒。)

今月はパラグアイにとって、そして、私たちのプロジェクトにとって“大事”な月です。

パラグアイにとってどうして大事な月なのかというと、

冬の終わりである8月は、寒さなどから体調を崩しやすくお年寄りが亡くなりやすいことから、不吉な月と言われています。

パラグアイでは、この不吉な月とされる8月の始めに、伝統的な習慣として、カーニャというサトウキビの蒸留酒に、Rudaという薬草とレモンをいれたカルリンというお酒を飲みます。

カルリンを飲むことで、死神に命を持っていかれないように血を浄化し、厄払いをするという儀式になるようです。

こういった厄払いの習慣について、ふと、日本の七草の習慣を思い出しました。

パラグアイとは違った習慣かと思いますが、どちらも、植物の力で厄払いをし健康を願うという点は共通しているのではないかと思います。

国が違っても、人の願いは同じなのだなと感慨深いです。

去年の8月1日は、パラグアイに来て日も浅かったため、単純にカーニャを飲む日だと思っていて、何もせずに過ごしてしまいましたが、今回は、どうしても体調万全で8月を過ごしたかったため、ホームステイ先の家族と一緒にこの儀式を行いました!

なぜ、体調万全で過ごしたかったか…そう、それは、毎年8月下旬~9月下旬まで、帯広畜産大学の大学生のグループが、私たちのプロジェクトの短期隊員として派遣されてくるからです!

(写真は短期隊員、長期隊員、JICAインターンシップ生、カウンターパートとの集合写真。)

8月22日に無事に県庁訪問を終え、これから約1か月の間に3市で調査を行います。

カルリン儀式のおかげ(?)で、県庁訪問の際は、体調も万全だっただけでなく、短期隊員の訪問が少しでも有意義になるように他部署の方が協力してくれて、県庁が作成したプロモーションビデオの視聴や、料理に興味のある短期隊員のために県庁の調理場の視察ができました。

(写真はイタプア県庁が過去にJICAと協力して作成した一市一品マップを説明してくれているところ。)

短期隊員の調査期間中は季節の変わり目で、天候が心配ではありますが、無事に調査を終え、春を迎えられるよう、長期隊員ともども頑張りたいと思います!

今後の短期隊員の調査の様子やFOPROLEIの活動の様子は以下のURLからもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/FOPROLEI/?fref=ts

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