JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

寒いパラグアイの過ごし方

Hola!¿Qué tal?(オラ、ケタルと読みます。スペイン語)

Mba’eichapa?(バエイシャパと読みます。グアラニー語(パラグアイの公用語)

両方とも日本語では同じような意味で、「こんにちは」や「調子はどう?」という意味になります。

改めまして、こんにちは、コロネル・ボガード市派遣、家畜飼育隊員の宮﨑杏花音です。

日本は夏休みですね!暑い夏がやってきますね!一方、南半球にあるパラグアイは、季節が真逆となり、ただいま冬真っ盛りです。

南米のちょうど真ん中あたりに位置しているパラグアイは、

『一年中半そでで、過ごせるんじゃない?』と暖かいイメージをお持ちではないでしょうか?

そんなことはありません!!ここパラグアイは、

亜熱帯地域に属し、夏の平均気温30度、冬でもたまに25度になる時もありますが、

明け方や雨あがりなどは気温が一気に0度近くまで下がることもあります。北海道で4年間過ごし、気温差の激しさは慣れているかと思っていた私ですが、すごく寒く感じるのがパラグアイの冬です。

 

そこで、今回は寒いパラグアイの日々を私の活動について交えながらお伝えします。

家畜飼育隊員である私は、朝に搾乳を観察するため、明け方4時頃にバイクに乗って酪農家を訪問します。バイクに乗ると体感温度が一気に下がり、自分の息でヘルメットが曇ります。

ジーパン一枚だと、寒くてしもやけになり、手袋一枚だと、手がかじかんでクラッチ、ブレーキが握れなくなるので、二枚重ねです。

なお前々回、渥美隊員が巡回について書いているので、詳しい内容は省略し、巡回から、帰ってきた後のことについて書きたいと思います。

巡回終了後の8時頃、私は、配属先であるコロネル・ボガード市役所の農業秘書課に戻り、他の同僚(農業技術者2名、秘書1)と共に熱々のマテ茶を一緒に飲みながら、芯まで冷えた体を温め、今日の巡回について話します。

ちなみに、マテ茶とはアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイでよく飲まれている飲み物ですが、各国によって飲み方は異なります。

基本的にはマテーロといわれる木や牛の角で作られた器にボンビージャと呼ばれるストローをさして回し飲みをします。

また、飲むサラダとも呼ばれていて、非常に栄養が豊富であることで有名です。

夏の間は、酪農家さんから勧められた時や対話する時しか飲まなかったのですが、今では、自分のマテーロ(マテを飲むためのコップ)を持っています。

パラグアイの冬を乗り切るためには、自分にとってはマテ茶が欠かせないものになっています。

そんなマテ茶を飲みながら、巡回した際にとったデータをパソコンに打ち込み、報告書の作成、ブログの更新、写真の整理などの事務作業をします。

12時になるとお昼を食べに一度家に帰り、14時に市役所へ戻り、再び仕事をします。

なお週2回、許可を得て語学教室に通っているため、先生の家に行くときもあります。

その後、夕方の搾乳前に酪農家宅を訪れ、夕方の搾乳を観察し、20時くらいに夕食を食べ、シャワーを浴びて寝ます。

このシャワーが問題の時もあります。パラグアイでは、常にお湯が出るとは限らず、水しか出ないときもあります。そういう時は、軽く部屋で運動をしてからシャワーを浴びます。また、寝る時も問題で、家の構造的にほとんど外で寝るのと変わらないため部屋の中は外と同じくらい寒いのです。そして、布団も分厚いものではなく、夏でも冬でも使える仕様なため、寒くて眠れない時もあります。

そこで登場するのが再びマテ茶です!!

寝る前に、生姜と蜂蜜をいれたマテを飲んで体をあたためて寝ます。

以上、私の寒いパラグアイの1日についてお伝えしました。

それでは、また次回!

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