JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

パラグアイ文化紹介(アルパ)

どーも!

みなさん、こんにちは。

毎度おなじみコロネルボガード市配属、家畜飼育隊員の宮﨑杏花音です。

さて今回は、壁谷隊員から引き続き、パラグアイの文化紹介をしたいと思います。

私は普段、月曜日から金曜日は勤務先であるコロネルボガード市役所に朝7時から12時まで勤務しています。

パラグアイは、人口の96%はキリスト教徒なので安息日である日曜日は基本的にはお休みです。

コロネルボガード市は人口2万人の小さな町なので映画館、遊園地、本屋さんなどはありません。また、日曜日はほとんどのお店が閉まっています。

では、如何にして休日を過ごしているのかというと、私の場合はアルパの教室に通っています。

アルパ(パラグアイアルパ)とは、36弦くらいからなる(ものによって変化する)弦楽器のことで、ハープの一種です。左手で低音、伴奏を奏で、右手で主音、メロディーを奏でます。爪で日本の琴のように弦を弾いて演奏します。弦は音階になっており、赤い弦はファを、青い弦はドを示しています。

そのため、ピアノ経験者ならマスターしやすいと思います。

私は、ピアノの経験がないのでやや苦戦しています 。月に2回ほどアルパの教室に通い、練習しています。

アルパの有名な曲としてはパハロカンパ―ナ(Pájaro campana、鐘つき鳥)、トレンレチェロ(Tren lechero、牛乳列車)などがあります。パハロカンパ―ナは、曲の中で鳥が生まれて死ぬまでが物語になっています。トレンレチェロは、列車の汽笛から始まり、列車が動き出す車輪の音をイメージさせます 。そして最後は、終点にたどりついて終わります。このようにそれぞれの曲には物語があり、それを想像しながら聴くとより楽しめると思います。

教室に通いはじめて1年以上経つのでそろそろ私も自分のアルパを買おうと考えています。

そこで休暇も兼ねてパラグアイの職人の街『ルケ』に行ってきました。

ルケは主に銀細工が有名な街ですが、その他の民芸品の職人がたくさんいることでも知られており、首都アスンシオンからバスでだいたい東に50分ほど行ったところにあります。

アルパの値段は装飾が凝るほど高くなっていき、だいたい、安いものだと2万円から5万円で買うことができますが、高いものだと20万円以上します。

ちなみに一番左のインディヘナという先住民族を模しているアルパが20万円で、その他の葡萄、麦、パッションフルーツを模しているアルパが5万円から8万円です。

私が行った時は、雨だったのとお昼時だったのでほとんどのお店が閉まっていました。結局私は買いませんでしたが、お店の人が調律をしてくれて楽器を試奏させていただきました。楽器によって弦間が異なるため弾きやすさや、音色、響きが全然違いました。残念ながら今回は自分の気に入る楽器に会うことはできませんでしたが、いつか自分にあった素敵なアルパに出会えるといいなと思います。

ちなみに、パラグアイでは「420台のアルパによる演奏」という挑戦が以前あり、これは世界ギネスブックに登録されています。

私のアルパの先生は、その時の奏者の一員でした。レッスンの際にその時の話をよく自慢げに話してきます。そして彼は、私が支援している農協会員でもありよき相談相手でもあります。

そんなアルパの先生と一緒にマテを飲みながら、時には猫と戯れながら、休日を過ごし活動の気分転換にしています。

以上、パラグアイ文化紹介(アルパ)でした。

また、次回!

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