2018/06/20 Wed
活動
ツメを切る
乳牛はよく肢(あし)が痛くなります。
そうなると痛さで乳の出が悪くなったり、立って食べに行くのが億劫になり、生産寿命の短縮、生産性の低下につながります。
肢の病気の大半は足の裏、蹄にあります。
ということで牛の削蹄(ツメ切り)は非常に大切です。
また、治療を伴う削蹄は獣医師の仕事。
ということで若い同僚と一緒に削蹄と治療をしてきました。
これがかなりの重労働。
牛を枠場(柵の間)に追い込み、痛い肢を持ち上げロープで縛る。
ここから診断と治療です。
冒頭の写真の足は趾皮膚炎(蹄の付け根の皮膚に感染性の炎症)がありました。
水虫のようなものですが、これが牛にとってはかなり痛いみたい。
伸びた蹄を削って異常が他にないことを確認、薬を噴霧して終了です。
写真は一緒に治療した酪農場に赴任したばかりの同僚。
彼にダッチメソッドという世界的に一般的な削蹄方法を伝授。
熱心で呑み込みも早く、今日も2本削ることができました。
また、発生率が高く、経営への影響が大きい4大疾患を一緒に見、説明する良い機会となりました。
こちらは手伝ってくれた従業員のおじさん。
ずっと冗談を言ってて、3人で和気藹々、しんどい治療も楽しく終えることができました。
SHARE