JICA海外協力隊の世界日記

ベトうし日記

牛たちにおいしい水を その2

 どんなに高価な薬や飼料添加物より飲み水のpHを調節することで牛たちの快適性は飛躍的に良くなり、より健康的になるのではないだろうか。乳量ももっと増えるのではないだろうか。成長速度も上がるのではないだろうか。そう考えて、検査結果やその対策を同僚と相談しました。

 ところが同僚の一人が、「毎年水質調査を外注しているが、pHが低かったことはない。」と言い出しました。昨年の調査結果を送ってもらったところpHは5.2。そう、pHが低いことは何年も前から調査されていたのです。ただその調査結果には、重金属や大腸菌数などの項目には基準値と測定値が並べられているのに対して、pHについては測定値のみで基準値の記載はありませんでした。そして私同様、同僚たちも飲み水の適切なpHについての知識がなかったのです。

 これまで気づけなかったのは残念ですが、今気づけてよかったと思いました。この問題がどれくらい生産性や健康状態に影響を与えているかは分かりませんが、簡単に解決できてメリットも大きい感じがしました。しかし初めは同僚たちはあまり関心がない様子。私が帰国した後に調査が行われていたら彼らは専門家の話を聞き流していたかもしれません。

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