2017/09/15 Fri
活動
ルワンダでの活動状況~①配属先について
最近雨の日が増え、涼しい日もあります。日本の秋のような気候です。先日は外出中に激しい雷雨に遭い、大慌てで他の人の軒先で雨宿りさせて貰いました。
今回は私の配属先について紹介します!
■配属先:ルワマガナ郡庁について
私は東部県ルワマガナ郡の郡庁配属です。ルワマガナ郡庁は東部県庁の建物と併設の為、かなり立派な建物です。
【写真①:郡庁の外観】
郡庁では掃除が徹底されており、毎朝清掃係が全室をモップで水拭きしてくれるので、どの部屋も綺麗にされています。
【写真②:朝の掃除の様子】
私は郡庁のビジネス振興課:BDE(=Business Development & Employment promotion)unitに所属しています。このunitでは①新規・既存コーペラティブ(=協同組合)の運営対応、②雇用促進、③新規事業開発、の3つのラインから構成されており、各ラインに専門担当者が配置され、予算や方針について相談しながら各々の業務に当たっています。
また同じ部屋には企画unitや農業unit、キャッシュクロップunit(=換金作物専門)等の職員も含め全部で15人程の職員がおり、情報共有をしながら業務を進めています。
私のカウンターパートは上記①の取り纏め役で、コーペラの新規立ち上げ承認、既存コーペラの管理、予算管理、運営状況の管理、問題解決...等、コーペラや中小企業に関わるあらゆる管理業務に携わっています(ルワンダには様々な業種のコーペラがあります)。
そして私の要請は「ルワマガナ郡における収入向上支援をサポートすること」。コーペラの支援や新規起業の支援、マネージメントのサポート等、関わり方は様々です。主役はルワンダの人々である為、自分の経験を活かしつつ現地の人々と一緒にどのような支援を行っていけるか、現在活動の主軸を模索中です。
【写真③:同僚達と】
■郡庁職員の仕事ぶり
オフィシャルなワークタイムは月~金の7:00~17:00.お昼は自宅に帰って食べる人もいる為、昼休みの時間はややアバウトです。金曜日の午後は『スポーツタイム』という事で、スポーツが推奨されています(ただし、年度末などの繁忙期はみな仕事をしています)。
毎朝出勤したら、まず全員と朝の挨拶。ルワンダ人にとって挨拶はとても大事で、握手orハグをして挨拶します。挨拶しそびれると「僕との挨拶を忘れているよ!」と言われることもあります(笑)。
郡庁では毎朝会議があり、特に月曜日と金曜日には全体会議があります。ここで1週間の活動計画やイベント、予算配分、各unitの課題等が報告され情報共有されます。現地のキニアルワンダ語なので詳細は分かりませんが、分かる単語を拾いつつ、皆の表情を見ながら話の内容を推測しています。
【写真④:会議の様子】
ルワンダに来る前は「アフリカの人はアフリカタイムで時間にはあまり厳密ではないのかな…」と思っていましたが、郡庁の人々は比較的時間や約束を守って仕事をしている印象です。
意外なことに殆どの人が携帯電話をもっており、業務連絡は通話やSMS(ショートメッセージシステム)で共有されています。会議の案内も統括部署から職員宛にSMSで連絡が入るようになっています。遠隔地の職員とは電話会議(=個人のPCやスマホに簡易アプリをインストールしているよう)を使って打ち合わせをする場合もあります。職員はオフィスだけではなくフィールドも回って業務をしているので、PCやスマホはヘビーユーザーのようです(セキュリティレベルは不明ですが)。
郡庁の年度区切りは7月~翌6月。年度末の6月にはイミヒゴ(※詳細後述)の評価もある為、前回の年度末は職員が非常に多忙で忙殺されていました。中には休日出勤をしている人もいたようです。郡庁は中央集権体制が確立されており、何事にも承認が必要なのでドキュメント業務が多いのは日本企業と似ています。
※イミヒゴとは
毎年郡ごとに設定されるパフォーマンスコントラクト(=年間活動達成目標)。全国の郡庁で各々設定されており、この目標達成に向け郡庁では業務を遂行する。年度末には評価機関が各郡庁を回り、ドキュメントチェックと現地視察でイミヒゴの達成率を評価し、全国順位付けがなされる。この評価次第で、翌年度の予算配分や人事配置が決定される重要なもの。
▼[参考]イミヒゴ(Imihigo)について
http://www.rwandapedia.rw/explore/imihigo
私はこの郡庁を起点としつつ、現場に飛び込んで活動をしています!
次回は足許活動状況について紹介します。
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