2018/03/01 Thu
早春の農場便り♪


クズ・ザンポーラ♪ 世界中の皆さんこんにちは♪
日本は段々と暖かさが出て来た頃合いで春もスグソコと言う陽気かと思いますが、自身の任地であるブータン王国、パロ県もまた少しずつ気温も上がりだし、春めいて来たトコになります♪
今回は早春の農場便り♪と言う事で、この時期の農場の様子をご紹介致します♪
(とは言っても、まだ本格的な農繁忙期では無いので、静かな変化では有りますが♪)


こちらは、昨年の11月に種を蒔いて、無事に越冬をして順調に成長しているエンドウ豆になります♪このエンドウ豆は日本の系統品種で、ブータンでは田植えの終わった田圃に冬の作物として一般の農家さんも栽培されております♪
土色で広がった農場が段々とこのエンドウ豆の緑色が農場を埋め尽くしだしており、春の訪れを感じます♪
これは日本でも一般的な長ネギになります♪ただ、関東ネギの様に茎にあたる白色部分を土寄せにより伸ばす栽培方法は取らず、そのまま葉を伸ばす方法で食用としては栽培されます。
けれど、私達の目的は食用では無く、種採りなので写真に有る、ネギ坊主が膨らみ出し一部は長ネギの花が咲き出している様に、種が充実するまで待つ事になります♪種が採れる迄はこれから、後3か月以上を要します。
これは日本ではパクチーと言われる香草で、ブータンではコリアンダーと言われるのが一般的です。コリアンダーは世界中に存在する野菜でそれぞれの地域で呼ばれ方が異なり、興味深い野菜の一つです♪
中華圏ではチャンツァイ、スペイン語圏ではシラントロ、英語圏ではコリアンダー、東南アジア圏はパクチーと言った形で同じ野菜でも世界中のそれぞれの地域で根付いた名前が有ります♪
写真の状態では、あの独特なパクチー臭を圃場の中で放ち、もう少しで花の蕾を作り出す状況でパクチーの花が咲くのが楽しみです♪
これはダイコンの今の様子です♪もう、食用としては十分なのですが、種採りに至るまでは後4カ月程かかります!
こちらはキャベツの様子なのですが、皆さんが想像しているキャベツとは異なり、既に次世代に向けての成長(生殖成長)が始まり茎となる部分が出て来ております♪
そして、これがタイサイと呼ばれる葉物野菜で、上の2つと同じアブラナ科の野菜の花になります♪このタイサイは昨年の秋に種を蒔き越冬後、花芽成長(花を作る事)が進み、無事に受粉が進んでいる状況になります♪


また、農場の中にはかつてこの農場を開設した日本人の方により多くの木もまた植えられており、こちらはその中でも梅の花の蕾の様子です♪
日本では既に咲いている地域も多いかと思いますが、標高が2300メートル近いこの農場ではまだ少し寒いのか、まだ蕾の状態ですが、これらの花が咲きそろう3~4月が今から楽しみです♪
春よ来い♪
それでは、また。カディン・チェ・ラ(ブータンの主要言語のゾンカ語で「ありがとうございました♪」の意味)
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