2023/08/03 Thu
キノコ
やってみようキノコ栽培
スリランカに来てから1年半、
山育ちの私は、あなたのことを忘れた日など一日もありません。
胞子という名のファンデーションをまとった美しいあなたを。
思い出すたび胸が苦しくなり、時間を見つけては必死にあなたを捜しました。
セイロンティー工場、トゥクトゥクの下、
こんなとこにいるはずもないのに。
なかなか見つけられず路頭に迷う私に、柔らかい表情でCPが声を掛けました。
「明日、キノコ栽培のワークショップがあるからノブも来なよ。」
CPに彼女のことを話したことはありませんが、僕の表情を見て何かを察してくれていたのかもしれません。
いろんな感情で胸がいっぱいになりながらも、
「ぜひ行かせて!」
力強く、しかしどこか弱々しい声色でそう答えました。
頬をつたう涙を乾かそうと、いつもより肌触りの良いファンの風が私を包みこむのでした。
次の日、農業関連の政府機関の職員が同僚宅にいらして、キノコ栽培のワークショップをしてくれました。
用意するものは、穴があるプラスチックの籠、藁、小麦粉、キノコの種駒、ビニール袋のみ。
籠とビニール袋はよく洗い、藁は沸騰したお湯に入れ15分ほど煮立たせて除菌する必要があるとのことです。
余計な菌が入ってしまうと、栽培が上手くいかないんですね。
手順としては、
① 籠に藁をふんわり敷き詰める。
② 藁の上に、種駒と小麦粉を籠の内側に沿って蒔く。
③ その上から藁をふんわりかぶせる。
これを4層ほど作ります。
この状態になったらビニール袋を被せ、一週間ほど暗室に置いておきます。
その後は外に置き、一日2回霧吹きで水を与えます。
1か月から2か月くらいで、籠の穴からキノコが生えてくるそうです。
思ったよりも簡単なので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
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