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学びたくなるサモア文化その②

 今回のテーマは【~文化~学びたくなるサモア文化その②ココサモア作り】についてご紹介します。

 ココサモアとは、サモアで採れるカカオを煎り、砕いてお砂糖をたっぷり入れた言わばココアのような飲み物です。サモアの家庭にお邪魔すると必ず煎茶のように出てきます。

 サモア人は間違え無く、外国人には飲ませたい1品です。ココサモアは、マーケットやココサモアを作っているお宅の家の前で売っています。だいたい7タラ(350円)程度しますが、サモア人の親戚の中にココサモアを作れる人が必ずいるくらい、サモアの飲み物の中の代表であり、サモアのお土産にもなっています。

 帰国する前に絶対ココサモアを作ってみたいと思い、作っていそうなサモア人にお願いしてみました。さすがサモア人!快く「OK!」と即答してくれました。その日はまず、良質なカカオを摘みに行きました。カカオには3色タイプがあり、緑色・黄色・赤色があります。黄色が程よく熟成されていて良いそうです。黄色のカカオを8個ぐらい捕り、そのカカオを全て割り、カカオの実を取り出し前準備しておきます。

 ココナッツの実に火をつけて火をおこします。ココナッツの実が炭になるまで約15分待ちます。その間に木をカットし、手作りトングを作ります。その後、鉄板を炭の上に置き、カカオの実を鉄板の上にのせて煎ります。焦がさないように手作りトングを使い鉄板の上で移動させます。約30分煎り続けます。するとカカオの実が黒くなり、実が弾けます。その中にある実を取ります。また、実がアツアツなので慣れない私は、「Vevela!(熱い!)」と大騒ぎしながら皮を剥いていました。それを見たサモア人が笑いながら慣れた手つきで次々に熱い皮を剥きます。

 その後、また中の実を煎り、実を潰す器具を使ってカカオの実を潰していきます。杵と臼のような器具です。これが鉄の杵のようで重いため、重労働ですが、サモア人のお母さんは力強く粘りが出るまで器具を使い実を砕きます。

 粘りが出たらコップに集め、温かいお湯を注ぎ柔らかくしてから、大きなポットに汁を注ぎ、たっぷりの砂糖を入れて混ぜてから飲みます。まるでココア!チョコートドリンク!のような味です。また、煎った粒粒が舌に残りますが、私は香ばしくそれが好きです。

 おおよそ火おこしから試飲まで3時間かかりました。7タラは高いなあと思っていましたが、今回作成の過程を知ることで決して高い金額ではないと思いました。そして、今回自分で作ったココサモアを試飲しましたが、身に染みるほど美味しかったです。日本でもココサモアが飲みたいので、プランテーションをしているサモア人のお友達にバレンタインにココサモアを宣伝したら売れるのではないかと提案していました。近い将来、日本でもココサモアが手に入るかもしれません。是非、サモアに来られた際は、ココサモアを飲んでくださいね。

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