JICA海外協力隊の世界日記

まるはば☆morocco

質改善県会議 第2回

県全体で5S-KAIZENを通して、医療サービスの質の改善に取り組めるように、定期的な質改善県会議を活動目標にいれています。

1回目の会議では、県の5S-KAIZENプロジェクトの活動計画を皆で共有していました。

この2回目の会議では、保健支局の支局長・病院長・各パイロット施設の施設長・看護師長の方々が参加しました。実施した5S評価会(以前のブログ参照)の結果を共有し、パイロット施設の5Sの現状・そしてそれぞれの施設の良い点・悪い点を共有しました。狙いは、負けず嫌いのモロッコ人の闘争心に火をつけて、モチベーションをUPさせること、そして、5Sについて正しい知識を増やしてもらい、理想のイメージを強化することでした。

まず、これは、会議のプレゼンで使用した5S相互評価会の結果です。

点数化したこと、全部の施設を比較できる形で皆で共有したことで、皆の興味が集まっていました。

点数の悪かった施設の施設長は、とても焦った様子でしたが、狙い通りモチベーションもしっかりもってもらえた様子でした。

そして、続いて各施設の良い点・悪い点を具体的に提示しながら説明を補足するプレゼンをさせてもらいました。点数を提示してモチベーションを持ってもらったばかりだったので、どの参加者もとても集中し、興味をもってメモを取りながら聞いてくれうれしく思いました。

その後ディスカッションを行い、3か月後にもう一度評価会を実施することを決め、それまでの3か月間は一緒に5Sの向上に取り組むことで意見がまとまりました。

最後に、評価会で一番点数の良かった施設を皆で見学に行きました。

この施設は、県内で唯一5Sが根付きつつある施設で、この施設の良さを他の施設に広げたいと思っていました。

見学したスタッフ達は、自分の施設とは違った良い工夫がたくさんあることに驚いていて、自分の施設にも導入するために、写真をとっていて、今後の5Sへの取組にやる気を持ってくれているようでした。

そして、この施設のスタッフ達は、皆に評価され、とっても嬉しそうな様子でした。

上の写真は最後にとった集合写真でしたが、この施設のスタッフも他の施設のスタッフも、皆とても満足していて笑顔で、私もとっても嬉しくなりました。施設が綺麗で、働く環境が整っていると、患者さんだけではなく、スタッフにとってもいいことがいっぱいです。こうしてこの施設の良いところがどんどん広がっていって、5Sを通して皆の笑顔が広がっていって欲しいと思います。

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