JICA海外協力隊の世界日記

マンゴーの樹の下で

オリンピック開会式〜アマゾンより願いを込めて

8月5日午後8時、

リオデジャネイロオリンピックがスタート。

花火が打ち上げられた後、

会場の中心に木の幹のモチーフが映し出されました。

環境保護をテーマにした開会式の始まりです。

550万㎢(日本の総面積の約15倍)、

地球上の熱帯雨林の半分を占めるアマゾン熱帯雨林を持つ

ブラジルでの開催。

地球温暖化進行・森林破壊を食い止めようという願いを、

様々な形で表した式典でした。

各選手団入場を先導するのは、植木鉢を乗せた自転車。

207種類の原生林の種を配られた各選手は、

場内に準備された鏡台の中にある小さな鉢に一粒ずつ植えました。

すべての選手の入場が終わって、鏡台が中心に集められたら、

会場全体が緑色に変化。

鏡台がはずされると、そこには緑の五輪が。

五大陸に自然が広がることを祈った素敵な演出でした。

種は、参加者全員の自然再生への祈りを込めて、

競技場内の公園に作られる「選手の森」として育てられます。

1日約200億トンの水蒸気を放出するアマゾン熱帯雨林。

地球全体の気候に影響を及ぼすこのアマゾンの森林破壊は、

世界中の人たちの共通の問題。

開会式の話になると必ず出てくる、

国歌を歌ったサンバの大御所パウリーニョ・ダ・ヴィオラも、

最後のランウェイを披露したスーパーモデルジゼル・ブンチェンも、

きっと思いは同じはず。

今回の開会式を通して、

すべての人が自然再生を自分のこととして考えることを

心から願っています。

*2016年3月9日「アマゾン森林破壊」も併せてご覧ください。

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