2016/08/15 Mon
他
オリンピック開会式〜アマゾンより願いを込めて


8月5日午後8時、
リオデジャネイロオリンピックがスタート。
花火が打ち上げられた後、
会場の中心に木の幹のモチーフが映し出されました。
環境保護をテーマにした開会式の始まりです。
550万㎢(日本の総面積の約15倍)、
地球上の熱帯雨林の半分を占めるアマゾン熱帯雨林を持つ
ブラジルでの開催。
地球温暖化進行・森林破壊を食い止めようという願いを、
様々な形で表した式典でした。
各選手団入場を先導するのは、植木鉢を乗せた自転車。
207種類の原生林の種を配られた各選手は、
場内に準備された鏡台の中にある小さな鉢に一粒ずつ植えました。


すべての選手の入場が終わって、鏡台が中心に集められたら、
会場全体が緑色に変化。
鏡台がはずされると、そこには緑の五輪が。
五大陸に自然が広がることを祈った素敵な演出でした。
種は、参加者全員の自然再生への祈りを込めて、
競技場内の公園に作られる「選手の森」として育てられます。
1日約200億トンの水蒸気を放出するアマゾン熱帯雨林。
地球全体の気候に影響を及ぼすこのアマゾンの森林破壊は、
世界中の人たちの共通の問題。
開会式の話になると必ず出てくる、
国歌を歌ったサンバの大御所パウリーニョ・ダ・ヴィオラも、
最後のランウェイを披露したスーパーモデルジゼル・ブンチェンも、
きっと思いは同じはず。
今回の開会式を通して、
すべての人が自然再生を自分のこととして考えることを
心から願っています。
*2016年3月9日「アマゾン森林破壊」も併せてご覧ください。
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