JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

見た目は気にしない

皆さんこんにちは!

ブータンのマーケットで度々思うことがあります。
日本だと大きさが揃ったきれいな形の野菜や果物が当然のように売られていますが、野菜にしても、果物にしても、ブータンの方たちは見た目をあまり気にしません。
これはブータンに限ったことでは無いかもしれませんが、ビジネスとしてそこまで求められていないのであれば、多少形が悪くても食べられれば問題ない、売れれば問題ないと考える方が自然ではないかと思います。

もちろんこのような考え方が全ての場合において適切とは言えません。
少なくとも日本では、大きさが揃ったきれいな形の野菜や果物が売られているのが当たり前になっていると思いますので、不揃いな野菜などは「無農薬栽培」や「特価商品」などの付加価値が無い限りビジネスとしての競争力は低くなると思われます。

しかしながら、このような多少形が悪くても食べられれば問題ない、売れれば問題ないという考え方によって生産者、販売者、消費者のそれぞれに得られるメリットもあると思います。
例えば、生産者は野菜や果物の栽培などにかかるコストや労力を削減することができますし、販売者は商品の管理にかかるコストや労力を削減することができます。
それにより生産者や販売者は生産物や商品を安く提供することができ、消費者はその分商品を安く購入することができます。
栽培に必要な道具が入手できなかったりノウハウが無かったりするために、結果的にそうなっている場合もあるかと思いますが、その時その場に適した方式を考えた場合、決して悪い選択ではないと思います。

最後に、現地で暮らしているからこそ、野菜1つでここまで考えるきっかけが得られたのだと思います。
これも海外協力隊の楽しみ方の1つなのかもしれません。

では、また次回!

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