JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

子供の名前

皆さんこんにちは!

以前同僚の一人が妊娠した際に子供の名付けについて話を聞いたことがあります。
そこで今回はブータンでの子供の名前の付け方を紹介します。

私がブータンに来て間もないころ、ブータン人の名前で悩まされたことがあります。
それは、同じような名前が非常に多いことと、男性と女性で同じ名前が使われていることです。
例えばジグミさん、カルマさんなどの名前は男女問わずよく使われています。
そしてその理由は名付けにありました。

ブータン人の名前は仏教的に意味のある言葉が使われることが多く、その言葉は男性用女性用といった区別がないため、男女どちらにも使用されるそうです。
また、その名前は通常寺院などでお坊さんに決めてもらうそうです。
前述した私の同僚も子供の名前はティンプー市内にある寺院で決めてもらうと言っていました。
ブータン人に同じ名前が多いのはこのような背景から来ているものと思われます。

もう一つ、とても興味深い名付け方法を目撃したことがあります。
これも寺院ですが、プナカ県に子宝祈願で有名なチミ・ラカンというところがあります。
チミ・ラカンはブータンの観光名所にもなっているため、私も1度訪れたことがあります。
その時に、お坊さんがお椀のようなものを持っていて、その中に紐が付いた小さな札が束になって入れられていました。
そして別の参拝客がそのお椀のようなものから紐を1本(札を1枚)選んでいるところを見ました。
あとから同僚が説明してくれたのですが、その札に名前が書かれていて、それにより子供の名前か決まるそうです。

どちらも仏教国ならではの子供の名付け方法ですね。
皆さんももしブータン人の名前を見かけることがあればぜひこのことを思い出してみてください。

では、また次回!

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