JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

参拝の作法

皆さんこんにちは!

仏教国ブータン、あちらこちらに仏教施設(寺院やチョルテン、仏教学校など)があります。
これらの仏教施設は一般向けに開放されているところが多く、観光の目玉となっていることもありますので、観光客が見学や参拝に行く機会も多いと思います。
そこで今回はブータンでの参拝の作法を紹介します。

まず、そもそも外国人が訪れることが許されているのか?ですか、多くの寺院や宗教施設は国籍による制限をしていませんので、観光客でも入ることができます。
ただし、場所によってはブータン人以外が訪れる際に入場料を徴収したり、ブータン人以外の立ち入りを禁止している部屋があったりします。

次に訪れる際の服装ですが、ブータン人が参拝に訪れる場合は基本的に民族衣装を着用する必要があります。
外国人が訪れる場合は私服で入ることができるところもありますが、男女ともに露出度の高い服装やラフすぎる服装は避ける必要があります。できれば民族衣装を着て訪れたいものです。

訪れる際の持ち物ですが、外国人であればお金(入場料、お賽銭)以外で必要なものは特にありません。
ブータン人はお供え物(お線香やお菓子類、ミルクやバターなど)を持参するようです。私がカウンターパートと寺院を訪れる際はカウンターパートがいつも何かしら用意しています。

そして、参拝。
堂内(室内)に入る場合は靴を脱ぐ必要がありますので、入り口で靴を脱いで中に入ります。
堂内には通常メインの仏像(ご本尊)などがあり、その反対側に導師様などが祭られていますので、まず最初に導師様などが祭られている方に向かい礼拝(らいはい)をします。その後でメインの仏像(ご本尊)などに礼拝をします。
礼拝の方法ですが、五体投地とまでは言いませんが、立って両手を合わせて拝む→座って土下座のような形で拝む、という動作を3回繰り返し、最後にもう一度立ち上がって拝んでおしまいです。
それと、機会は少ないかもしれませんがバターランプに火をつける場合、直接息がかからないように片手で口を覆う必要があります。

お賽銭は必要で、日本のような賽銭箱はありませんので、祭壇に直に置くか、お賽銭用の受け皿などが用意されていたらそこに置きます。
お賽銭の金額は10Nu.~50Nu.ぐらいが相場のようですが、複数のお堂や部屋がある場合はそのお堂や部屋ごとに必要になります。
私はいつも小銭が足りなくなってしまいます。そんな時はそこにいる僧侶に両替をお願いするとお賽銭を使って両替してくれます。
礼拝後に僧侶から聖水をいただける場合がありますので、片手で受けて少し口に含み、残りを頭に振りかけます。

その他のルールですが、堂内(室内)は写真撮影禁止です。これはブータンのどこの仏教施設でも同じだと思います。

最後に、これはあくまで私が知りうる知識で書いたものになります。
場所や状況によっては内容が変わってくることも考えられますので、周りの真似をするかガイドさんに作法を確認するのが確実です。


では、また次回!

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