JICA海外協力隊の世界日記

みんなもベナンにおいでよ!

2:先進国に生まれた私の使命

 Bonjour!

 先日、ベナンの伝統的なお祭りを観ることができました。今回はそのお祭りを見て感じたことを話します。

 幼い頃から憧れだった彼らの「原始的なカッコイイ姿」を自分の目で見ることができ、興奮が止まりませんでした。

 日本にはない動きのダンス、衣装、演出…。何もかもに惹かれて目が釘付けになりました。

 一方で、彼らの原始的な姿を見て、「この国が文明に触れなければ、西洋的な教育は取り入れられていなかっただろうし、私もここに派遣されることはなかった。」と強く感じました。

 「発展途上国」だから当たり前かもしれませんが、スマートフォンの普及や道路や都市の整備など急速に発展している側面もあれば、なかなか基盤が整わない側面もあるように感じています。

「知らぬが仏」という言葉があるように、彼らがより便利な暮らしや魅力的なものに触れずにいたら、外国人と比べ貧しいと感じることもなく、質素ながらも家族や地域で助け合うシンプルな暮らしを重ね、幸せだったのかも知れません。

 しかし、過去には戻ることはできません。文明に触れてしまったからには、発展してよりよい暮らしを築いていくしかないと思っています。

 外から入ってきた外国人の私が現場の方達と率直に意見交換し、受け入れてもらうためには、まずは彼らの文化にどっぷり浸かり、彼らが暮らしてきた背景それにより生まれた価値観などを知る必要があると痛感しています。

 たったの2年間で自分にできることは微々たるものかもしれません。しかし、国際協力というのは、文明を彼らに触れさせてしまった「先進国の使命」だと思います。だからこそ、彼らの価値観を尊重しつつ、同じ目線に立って、私にしかできない活動をこれからも展開していきます。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ