JICA海外協力隊の世界日記

Jamm Lekk 平和だけ。

処置室

 

痛みに耐えられず泣く子供

それを見るのが堪えられないわたし。

 

怪我した組織を麻酔もせず、

どこ縫うための針なのかというくらいぶっとい針を使って縫う。

見てられない。痛くて泣き叫ぶ暴れる子供。

 

日本だったら、麻酔してからできる

日本だったら、もっと細い針がある

わたしだったら、消毒・止血で止まると判断する。

けど、ここはセネガル。

 

このようなことは日常茶飯事。

処置室から泣き叫ぶ声はよく聞こえる。

でも、見えなかったら気持ちが楽だった。

 

 

ひたすら子供の背中をさすって

もう終わるからね、と声をかけるけれど

処置員もがんばってるけど

何回も失敗してしまう。

その度に逃げ出そうとする子供を押さえつける。 

たまたま目の前で起きた出来事をみたから

向き合ってしまったから辛いだけ。

 

日本との違いと

目の前の子供の痛む姿をわたしが受け入れられなかっただけ。

 

どこにいても

痛みを癒したり、痛みを取り除いたり

必要な治療を最低限の侵襲でうけることができる世界であってほしいとあたらめて向き合った日でした。

 

こんな日はとても心が疲れます。

心が疲れたときは、しっかり休みます。

 

また、がんばれますように。

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