JICA海外協力隊の世界日記

Jamm Lekk 平和だけ。

ラマダン

「ナカ ウェルコール ビ?」

「ダンガ ウォール?」

 

いつもの挨拶に加えて、

「断食はどうだ?」

「あなたも断食してるよね?」

なんて挨拶が追加されてはや1週間。

 

セネガルでは人口の8割~9割を超える人がイスラム教徒です。

そのイスラム教には5つの決まりがあって

15回のお祈り

・神様はアッラーのみ

・メッカへの巡礼

・貧しい人への施し

・ラマダン が定められています。

日本にいたときは、ラマダンってなに。というレベルの認識でしたが

セネガル2年目の今はラマダンにどっぷり浸かって生活中です。

 

月の満ち欠けによって決まる約30日間。

イスラム教徒は朝5時~夜7時半ごろまで飲まず食わずで過ごします。

(子供はラマダンは行わなかったり、授乳中のお母さん、妊婦さん、患者さんは自分の体調にあわせラマダン時期をずらしたりもするそうです)

日本にいた頃は

世界でラマダンの時期にテロが立て続けに起きたこともあり

よく知らないからこそ、怖い、そう感じていました。

 

しかし

いざ、ソコンでラマダンを過ごしていると

すこぶる平和。 

 

ラマダンだから、といって心なしか休憩時間が長いような気がしたり

寝ている人が多い気がしますが、基本的には通常と同じように働いています。

 

 

イスラム教徒ではないわたしは断食の義務はないのですが

人口のほとんどがイスラム教徒のソコンでは、朝ごはんやさんはおやすみ、お水売りのおばちゃんもおやすみ、お昼ご飯もありつけずと必然的にラマダンの影響を受けます。

 

「ラマダンに挑戦してるよ」「昨日は食べなかった」などと話すと、

「すごいじゃん」「がんばったねえ」と喜んでくれ褒めてくれたり

「何日断食できた?」ー「1日だけ」と返せば大笑いされます。

7時半をすぎると、みんなで囲むラマダン中の夕ごはん。

毎日のことだからみんな何を言うわけではないですが、

今日も1日がんばったねという雰囲気でご飯を食べる時間がだいすきです。

 

ラマダン中は

5時、夜7時半、夜911時に食事をとります。夜にしか食事をとれないので大忙しです。

そりゃ、昼間眠くなってしまうなあと思うほど。

日本にいたら、絶対体験することのなかったラマダン。

知らなかったら、怖い、そんなイメーしかなかったラマダン。

世界各地で穏やかにラマダンの時期が過ごせることを祈っています。

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