JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ便り★ハムドゥリッラー

マブローク ラマダン!!

こんにちは!モロッコでは5/27からラマダン(断食)が始まっています

ラマダンの始めの頃、モロッコ人たちは、「マブローク ラマダン!」(ラマダンおめでとう!)と挨拶をしていました。

辛いことではなく、おめでたいことなのですね!

断食というと1日中食べないの?と聞かれますが、飲食禁止なのは日の出から日没まで。正確には、15回あるお祈りのうちの、朝1番のお祈りの3:30頃から4番目のお祈りの19:30頃まで。約1ヶ月間続きます

私もモロッコ人の生活を知りたいのと、日本ではできない体験だと思うので断食をしています。断食前の食事をとる前に3時に起きるのが辛いです…でも、日没後の食事はいつもより美味しく感じます(*^^*)

写真1枚目は初めてモロッコ人のお家でいただいたラマダン明けの食事のフトール(アラビア語で朝食という意味)。とても美味しかったです☆

2枚目の写真は、フトールによく出てくる左がシュバキアというお菓子、右がハリラスープです。シュバキアは日本でいうと少しかりんとうに近い感じで、油っぽく甘いので、好き嫌いが分かれると思います。ハリラスープはトマトベースのスープで、とても飲みやすいです!

ラマダンと聞くと断食というイメージが先行しがちですが、それだけではなく、ケンカをしたり、悪口を言ったりすることも控え、貧しい人に施しをし、モスクでお祈りをし、イスラム経典のコーランを読み…いつも以上にイスラムの教えを実践する期間だそうです。来世で天国に行くために。また、断食には、貧しい人の気持ちを知る目的もあるそうです。

ラマダン中は、いつもの生活と変わります。

例えば…

★昼食をとらないため、仕事が早く終わる。私の活動先は普段は8301630(昼休みあり)ですが、ラマダン中は9001500(昼休み無し)になります。

★いつも男性でいっぱいのカフェが日中閉まっている。もちろん飲食店も。なんだか道を歩いていて寂しい感じがします。

★日没後の食事のフトールの時間には、みんな食事をとるため、いつもはうるさい道路に車や人がいなくなり、静かになります。ちなみに、フトールの合図は、モスクから流れるお祈りの時間を告げるアザーン(礼拝への呼びかけ)。私の家は普段は車の音でアザーンは聞こえませんが、ラマダン中は聞こえてきます。それくらい普段に比べて静かになります。

★5回目のお祈りは、ラマダン期間はいつもより長く、1時間半~2時間くらいするそう。それが終わると、人々の活動の時間となり、街は人で溢れるそうです。モロッコ人が言うには、普段は夜中は危ないから出かけないけれど、ラマダン中は夜中でも人がいるから安全で、特別な期間だそうです。

日本では全然知らなかったことばかりで、とても興味深いです!

断食続くか心配ですが、できる範囲で頑張っていきたいなと思ってます!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ