JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

3学期スタート!(体育の様子は?)

Mulenbe!(こんにちは)

ウガンダでは、9月中旬から3学期が始まりました。とはいえ、本校では学期はじめと学期終わりにテストが行われるため、9月末からようやく本格的に授業が始まりました。体育の授業に参加するにあたり、「授業ノートを用意すること」「着替えて授業を受けること」を呼びかけていますが、徹底することの難しさを痛感しています。

さて、「世界の笑顔のために」というプログラムを通じて、近隣の2つの小学校にボールを寄贈したことは以前紹介したと思います。先日、これらの小学校を訪れると、両校ともに早速ボールを使った授業を行っていました。写真からもわかる通り、1クラスの人数が100名を超えることも珍しくないウガンダでは、ボールなどの用具が不足しています。そのため、サッカーの授業(写真下)ではボールに触れることなく授業を終えた子どももいたほどです。

では、今回は近隣の小学校でP7の体育を担当している先生(写真上、緑ジャージ)を紹介させてください。ウガンダの体育隊員を中心に開催した「P.E. Workshop」にも参加してくれた先生です。

この日は、自分の担当学年がテスト中ということで、他学年の生徒を借りてバレーボールの授業を見せてくれました。「世界の笑顔のために」を通じて寄贈したバレーボールが2つ、私が新聞紙で作成して寄贈したボールが2つ。80名近い生徒たちがそのボールを活用して活動していました。初めてバレーボールをする子どもも多く、ホームランかのようにいろんなところにボールを飛ばしては走って取りに行く、の繰り返しでした。しかし、どの子もボールに触れることが嬉しくてたまらないといった様子で、キャーキャー言いながら活動していました。授業終わりには、「今日の授業は楽しかった?」という先生の問いかけに、多くの子どもたちから「YES!」と声があがり、汗びっしょりになって指導していた先生も嬉しそうでした。

「時間割通りに体育授業が実施されていない」というのは、ウガンダの多くの学校で起きている課題です。私自身も自分の活動先である学校にカウンターパート(一緒に活動を行う同僚)と呼べる相手がいないため、1人で指導を続けています。「自分が帰国した後も体育授業が継続されるように体育教員を見つけてほしい」と再三要望はしていますが、残念ながら状況は変わっていません。たくさんの迷いや不安があり、このままでいいのだろうかと悩むことばかりです。しかし、この学校の先生のように、体育授業を実施しようと心がけている先生もいます。日々の小さな変化を見逃すことなく受け止めていくことの大切さを教えられた気がしました。そして、「自分も頑張らなきゃ」とこの先生を見て感じました。そんな先生に出会えたことに感謝ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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