2020/01/27 Mon
活動
草の根無償資金協力・署名式
日本の外務省が,開発途上国の人々の厳しい生活状況を改善するために実施している「草の根・人間の安全保障無償資金協力」という支援があります。
今回,ショゼール郡ピアイ小学校の「児童の健康状況改善のためのトイレ・ランチルーム新築プロジェクト」が承認され,署名式が行われました。
![](https://world-diary.jica.go.jp/tamuranaoya/Piaye.png)
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ピアイ小学校のトイレは,老朽化で水が流れず,便座がなく,便器もひび割れ,床は水浸し,ドアも壊れていて安心して使える状態ではありません。トイレを我慢して体調を崩す子どもも多くいます。
セントルシアでは小学校の予算が限られているので,施設を修善したり改築したりするのが大変難しいです。子どもにとって良くない環境でも,どうすることもできない状態がたくさんあります。
ピアイ小学校は,今までいろいろなところへ寄付をお願いしていましたが,どこからも断られていたそうです。そのため,日本の外務省の草の根無償に応募をしました。
昨年10月,同プロジェクトが承認され,トイレの新築に加えて,念願だったランチルームの新築と旧トイレの多目的室への改装の3つの工事費用の支援を受けることが決まりました。
署名式当日は,いつも音楽を教えている子どもたちが,日本への感謝とお祝いの気持ちを込めて,曲を演奏しました。
自分は3月に任期が終わり日本へ戻ってしまうので完成を見ることはできないですが,子どもたちが新しいトイレやランチルームを使って良い学校生活が送れる日が来るのが楽しみです。
今回,ピアイ小学校は支援を受けることができましたが,ピアイ小学校ほどではなくても,施設に問題を抱えている学校はたくさんあります。
日本の学校では,何か故障や破損が起きても「子どものため」と言えばすぐに修理がなされますが,それがどれほどすごいことなのか,身にしみて感じています。
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