JICA海外協力隊の世界日記

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#008 2023年度3次隊

JICAのボランティアには短期派遣と長期派遣があります。短期は派遣期間1年未満、長期は2年です。長期派遣は年間3回ないし4回に分かれて配属されます。ちなみに私は2022年度4次隊の長期派遣隊員です。

今回派遣されてきたのは2023年度3次隊7名。日本で昨年10月から12月まで訓練を受けた隊員です。メキシコシティに到着しJICA事務所で約1週間オリエンテーションを受け、先週ケレタロ市にある語学学校に入校しました。この語学訓練3週間を含めメキシコ到着後1カ月間が、長期ビザ発給待ちの期間となります。

派遣国によって配属先に着任するまでの期間は異なり、入国後1カ月の国もあれば、もっと短い国もあるようです。当該国でのビザや在留資格取得手続きの関係だと思います。

最初の写真は、ケレタロ市に来た新隊員とケレタロに派遣されている先任の隊員。先任隊員の一人が来月に任期を終えて帰国するのでその送別会も兼ねています。

慣習的に新規に隊員が赴任すると現地の先輩隊員が歓迎会を催します。以前ザンビアに派遣されていた時はかなり充実した歓迎会を催していて、その折には地方に分散している隊員も首都に集まりました。ちなみに当時、首都に集まることを「上京する」と言っていました。

開発途上国と異なり、メキシコに派遣される隊員は比較的年齢層も高く、社会経験の豊富な方も多いように思いますが、若年層の隊員もいるため活動時や生活面での相談相手として隊員同志の繋がりは大切だと思います。

現在メキシコの治安が悪く危険度が高いとJICAが判断しているため、安全管理が厳しくなっていて隊員の国内の移動が抑制されています。そのため全隊員の集まる機会が殆どありません。

今回のケレタロでの食事会は、一部ではありますが地方隊員と新隊員との顔合わせの貴重な機会だと思っています。過去ケレタロの語学学校に通った新隊員とは、必ず食事会をしてきました。前の隊次までは、メキシコシティから隊員を引率してきたJICAメキシコ事務所のボランティア調整員(VCと呼ばれる)が食事会の世話をしてくれていました。今回引率してきた別のVCは早々にメキシコシティに戻ってしまいましたので、VC抜きの食事会となりました。

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現在、JICAメキシコ事務所はボランティア隊員の任地を市単位で定めていて、同一州内の隣の市への移動に際してもJICA事務所の承認を求めています。その結果、日常のボランティア活動の支障となるほか、このような隊員間の連携も希薄なものとなっています。

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