JICA海外協力隊の世界日記

作業療法士のペルー奮闘記

3.11 日本とペルー

オラ―!

更新が遅くなりました。

3月の記事になりますが、良かったら読んでください。

年度が変わるこの時期は、特に変化がない自分でも

ワクワクドキドキしたのを覚えています。

一方ペルーではまったくその兆候を感じず、

何となくどこで気を引き締めよう、という感じです(笑)。

3月に入り、ペルー・リマは日差しが強くなり、

夏を感じています。青空が見える日も多くなりました。

3月8日は「国際女性の日」ということで、

もちろんペルーでもしっかりと祝っていました!

何でも祝う、それが素敵なところ。

この日が国際女性の日となったのは、

1904年ニューヨークで、女性労働者が起こしたデモがきっかけでした。

このデモを受け、国際社会主義者会議で、

「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日と

するよう提唱したことから始まりました。

その後、ロシアで起こったさらに大きなデモにより、

当時の帝政が崩壊し、

1975年3月8日以来、

国連が「国際婦人デー」と定めました。

日本は民主主義だからなーって思っていましたが、

なんで祝わないんだろう。

女性にしてみれば、共同社会を訴える重要な日ですよね。

わたしの職場でも、男性が女性にバラのブローチを渡し、

ハグをして、普段以上に大切にしてくれます。

女性同士でもハグをし合い、お互いを尊重します。

一方、

ペルーは男女差別はアフリカ諸国と比べると高く、

ジェンダー不平等指数も76~89%と発表されています。

(2011年 UNDPより)

しかし、

ペルーの場合は国内差の問題の方が重要な気がします。

まだまだ、家のために結婚する女性、

男女での賃金差などは都市でもみられます。

わたしの町でも、本当にたった一本道が変わっただけで

地域の雰囲気がガラッと変わります。

子供を背負って働く女性が道にたくさんいます。

そして3月11日

この日はわたしにとっても皆さんにとっても

忘れられない日です。

「東日本大震災」

わたしは遠くに住んでいましたが、

それでも感じた強い揺れ。

友達、友達の家族の尊い命が津波により奪われました。

1年後訪れた震災の地、一生忘れないでしょう。

7年経った今も続く復興。

実は、3月11日(ペルー時間)のこの日、

2人のペルー人から電話がありました。

「日本は素晴らしい。

あなたの国は素敵だ。

日本人は強い。

ペルーへ来てくれてありがとう。」

と、それぞれがとても暖かいメッセージをくれたのです。

彼らは、ネットで津波の動画や復興の様子を

インターネットで見て、以前から色んな思いを伝えてくれて

いました。

遠く離れたペルー、日本に行ったこともなければ、

知り合いが日本にいるわけでもない。

それでもこうやって同じように記憶を共有してくれる。

素敵な人達に出会いました。

言葉や声のもつ影響はとても大きい。

良い意味でも悪い意味でも。

それでも声に出さなければ伝わらない。

改めてそう感じさせてくれた出来事でした。

暖かい人達に囲まれて、今日もわたしは元気です!

今日も暖かい気持ちの一日になりますように☆

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