2018/10/28 Sun
文化 活動
<第22回>住宅改修訪問
サワディーカップ。
以前も患者宅訪問に関して書いたことがありますが、今回は住宅改修のためのナコンパノム県へ患者宅訪問へ行ってきました。基本的に住宅改修に関しては、作業療法士が主体でやっているため、同僚の作業療法士に声をかけてもらって一緒に行ってきました。
一枚目の写真はちょうど出張中にあったナコンパノム県の有名なお祭りの写真です。その内容は最後に書くとして...
今回の訪問では ❝どこをどのように改修するか❞ を患者さんとそのご家族、業者さんとともに話し合いました。が... 実は今回のこの患者さん、退所後1年半以上も経過しています(私が施設に来た頃には退所していた患者さん)。
日本では退院前に必ず自宅改修を行うのが一般的ですが、ここでは自宅改修を必要とする患者が多く、待機患者も多いので、退所後しばらく経ってからしか順番が回ってこない様子。今回ようやくその順番が回ってきました。
今回の主な改修はトイレとシャワー。お金が余れば、庭にセメントをひいて、車いすで移動できるようにする予定。
脊髄損傷で下肢が全く動かない患者さんなのですが、下の写真は改修前の、つまり現在のトイレの写真です。
使用できませんね。現在はベッド上での排泄を行っている様子。施設内では洋式トイレに移乗して排泄が行えていた患者さんだということで、洋式トイレへの変更と、手すりの設置を行います。が...退所後1年半も経過しているので、本当に使用できるの?身体機能は落ちてないの?と色々な疑問が残るところです。
そして、下の写真はお風呂です。
屋外に水を貯めておくスペースがあり、それを浴びて体を洗っている様子。
この家のようにイサーン地方に住む患者さんの一般的な家には温水シャワーのようなものはまずありません。あっても水のシャワーですかね。また、大きなバケツやこのようなところに水を貯めて、それを浴びるという家もよく見かけるのが現状です。
今回の改修ではトイレのスペースにシャワーを設置する予定になりました。タイの家は基本的にトイレとシャワーは同じところにあるので、そのような形に改修するのだと思います。
実際にどのような改修になったかは、来月に経過を見に行く予定なので、また追って日記に書きます。実際に患者さん宅へ訪問してみると、タイの田舎の障害者の生活はまだまだ厳しいものがあります。少しでも患者さんの生活が良いものになるように活動を頑張っていきたいと思います。
最後に一枚目の写真のお話を。
とてもきれいな写真でしょう???
ナコンパノム県で年に1度あるお祭りの写真です。訪問に行った日がちょうどお祭りの日だったので、夜に同僚が連れてきてくれました。
ナコンパノムの人にとってとっても大切なお祭りで、毎年10月の満月の夜に開催され、ブッダが天国で安居を終え、地上に戻ったことを祝う祭りのようです。この日のことを「ブッダが世界に恵みをもたらした日」(実際にはタイ語です)と呼び、ボートを美しく電飾することでその敬意を表しています。
実際にとってもきれいでした。メコン川をゆっくりと大きな光の舟が何隻も流れていく様子は圧巻です。連れてきてくれた同僚に感謝ですね。
今回は以上です。
最後まで読んでいただいて、コーップクンカップ。
SHARE