JICA海外協力隊の世界日記

”おいしい”を世界に‼~モロッコ料理修行~

日本の食事,モロッコの食事

かれこれ半年ぐらい前から、ODA(政府開発援助)の案件で貝類養殖技術研究センターの建設のために日本人の技術者の方が数名テトゥアンに来ています。

そして、今回はその日本人のために食事作りをする女性モロッコ人料理人、イマンさんに料理指導しているという話を綴ってみようと思います。

私はだいたい毎週木曜日、その職場に顔を出します。

イマンと私はアラビア語でコミュニケーションをとります。私はきちんとアラビア語を話せるわけではないのですが、たいていのことは何故だかわかります。日本人の技術者の方たちは英語でやり取りをしているので、彼女に伝わらない部分を私が伝えます。

例えば、

「野菜のメニューのバリエーションを増やしてほしい」

「甘すぎるデザートはいらない」

「カロリーを控えたメニューにしてほしい」

「一汁三菜の献立にしてほしい」などなど、、、

イマンと一緒に日本食メニューを作り、味付けの仕方や献立の取り合わせ方などを話しながら料理します。歳も近く、料理好きな女子二人でキッチンに立つ時間はとても楽しく、いつもお互いの国の料理の話に花が咲きます。

モロッコの普段の食事は、鶏や牛の煮込みの大皿料理がどーんと一品、それをパンではさみながら食べます。

日本の食卓は、ごはんと汁物、メインのおかずに副菜があって…と説明すると、

イマンに「それは食べ過ぎよ!」と言われました。笑

(モロッコ人の食生活の方がはるかに食べ過ぎているのに!!)

この建設の案件は来年の中頃には終了するそうです。とにかく、イマンがこの機会を利用して日本食を覚え、彼女の今後の仕事の幅が広がればいいな思っています。

でも、例えば、、、

モロッコ料理を食べたことがない二年前の私が、日本に働きに来たモロッコ人の食事を作る仕事をしたとして、何がモロッコの普段の食事かわからない状態で食べたこともないモロッコ料理を作って、もっと味付けをあーしてくれ、こーしてくれ…そんな場面を想像したら、考えただけでもなかなか大変な仕事だなと思います。。

私は来月任期が終わり日本に帰ります。イマンが美味しい日本食を作ってみんなに喜んでもらえるようになることを願って…

頑張れイマン!!

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