JICA海外協力隊の世界日記

来た道 行く道 マレーシアで共に

施設の訪問

私が任地に来てまず行ったのは、クダ州内のある37ヵ所の障がい児・者通所施設(マレーシアではPDKと呼んでいます。CBRの思想に基づいて作られた施設です。)を訪問し、現状把握をしました。

実は任地に来て半年たった今、まだ全ての施設の訪問を終えていません。残すはあと2つの施設です。

それもそのはずで、クダ州はとても広く、山形県とほとんど同じ広さです。施設は北から南まで分布しているので移動に時間がかかります。

移動手段は車です。カウンターパートが自家用車で連れていってくれたり、施設の人に頼んで車を出してもらったりと、現地の人の助けがあってこそ訪問ができます。訪問の予定もカウンターパートが事前に予定を組んでくれていたので、とてもありがたかったです。

現地の人の役に立ちたい想いですが、反対に現地の人が私に協力してくれていて、お世話になることばかりです。

しかし、当日まで車があるかわからないことがしばしばありました。当日の朝にキャンセルになることもありましたが、急な予定変更も受け入れられるようになりました。

訪問をしてまず驚いたのは、借家を施設として使用していることです。(購入した家のところもありました)なので、住宅地の中にPDK施設があります。

日本の施設はバリアフリーになっており、目的に応じた部屋が建てられていますが、マレーシアでのPDK施設は一般的な家です。

幼稚園も同じように借家か購入した家で運営されていることが多いです。

やはり、施設を建てるとなるとお金がかかるという理由や、地域に根差したリハビリテーションセンターということで、住宅地に施設があることで、地域との交流を図るという目的があるようです。

もちろん、施設として目的に応じて建てられた施設もあります。

施設に教材が豊富にあることにも驚きました。

にほんではあまり見かけないような教材や手作り教材も多くありました。

手作り教材は研修で学んだものや、インターネットで探して作ったものがあり、彼らの努力が伝わってきました。

定期的に研修や勉強会が開催されているようで、ほとんどの施設で視覚支援が行われていました。

しかし、私が訪問する時にはもう利用者は帰っており、実際に教材や絵カードをどのように使用しているのか様子を見ることはできまでんでした。(施設は8時から12時頃まで)

施設によって、支援の方法や教材の種類、設備(靴箱やロッカー、机、椅子など)、部屋の広さや数など全て異なるので、それぞれの施設に応じてアドバイスができればいいなと思いました。

そして、マレーシアの人にとって大切な食事です。

どこの施設でもみなさん親切にしてくださいます。おもてなしとして必ずといっていいほど食事が出てきます。

とてもありがたいのですが、1日に同じ地区の施設を3件回ったりするのでお腹いっぱい、気持ちもいっぱいです。

断るのも申し訳ないし、食べたことのないマレーシアの料理がでてくるとつい味見をしてしまい・・・

マレーシアの料理をたくさん楽しむこともできた訪問でした。

施設がたくさんあり、職員の方々の名前や施設の名前、どこの地域にあるかなど、まだ覚えられていないですが、これから一緒に過ごして覚えていこうと思います。

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